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カテゴリ:飲食百態
浅間山登山口のY君の宿が、マツタケに包囲されているとの情報を得た。昨年は近年まれに見る不作で、僕の胃袋どころか世の中の楽しみを根こそぎ一蹴してしまったが、猛暑を乗り越えて山の恵みが這い出してきたようだ。
電話越しのY君は、「せっかく来るのだから、マツタケ焼きを食べてもらいます」とのこと。4kmの山道をひた走り、マツタケの待つY君の宿に向かった。 最初に出てきたのは、クロカワ焼き。 苦味が美味しいクロカワを味噌といっしょに焼く。新鮮なので、すこぶるジューシーで、ほんのり甘い苦さが楽しめる。それまで生ビールを飲んでいた僕だが、ここでたまらずギブアップ。日本酒を所望する。 さてさて、本日の主役が登場。 ホイルで包むからマツタケ汁が逃げない。網の上で裂いたマツタケを焼く光景をよく見るけど、それは新鮮なマツタケにはNGだぞ。って、Y君が言うので間違いない。 で、味は... 香りどころの騒ぎじゃない。シャキッという音と共に、この世のものとは思えない味に包まれ、同時に、これまでの人生で食べてきたマツタケはいったい何だったのだろうと深い後悔が押し寄せてくる。そんな味なのだ。ああ、説明するのももったいない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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