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カテゴリ:日常百態
近頃の少年野球は、あまりに恵まれている。
まず、みーんなユニフォームを着ている。 僕らが子どもの頃は、普段着でボールと格闘していた。チームとして識別するためのグッズは、せいぜい帽子ぐらいだったはずだ。 次に、野球場に恵まれている。 僕らが子どもの頃は、空地や学校の校庭でやったもんだ。打球が小学生に当たるのはいつものこと。「そんなとこ歩いているおまえが悪いんじゃん」で片付く環境下だった。マウンドなんてのは中学生になって初めて踏んだもんだ。 続いて、観客が多い。 僕らが子どもの頃は、だーれも見てくれなかった。審判だって双方のチームで出し合ったものだ。大人が「ストライク!」なんて言ってくれなかった。それが何だ。お母さんやお父さんが熱心に応援し、横断幕まで用意してくれている昨今の少年野球応援市場は信じられない。サクラが多ければ上手くなるってもんじゃないぞ。 それに今日は、こんな恵まれた陽気に、こんなに美しい会場で野球をしている。 うらやましい。が、主役は君たちじゃなくてサクラだな。観客じゃない方の。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.09 17:17:11
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