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カテゴリ:飲食百態
そもそも、伊豆釣行のテーマを「アウェイの洗礼」などと設定したのがいけなかった。
最終日は未明からシーバス釣りをしようと思ってアラームを設定したのに、「チャラチャラ」と鳴り始めた携帯をS君が切り、それに気付いた僕も「もう少し寝ますか」などと折れてしまったのだから、はなっから釣りになるはずもない。 気が付けばお日様が高々と上り、ゲラゲラと笑うように輝いている。それを見た僕らも、「フッ、所詮こちとらそんなもんさね」と開き直るのであった。浮世の喧騒を背に、道端に咲くツツジの向こうにそびえる富士山も、どこかしこあざけ笑っているようだ。 さて、そうは言ってもこのまま帰るわけにはいかない。例え魚は釣れずとも、ラーメンならすすれる。 地元の名物ラーメン店に突入するため、開店前から並んでみる。これほどの意欲がなぜ釣りにいかせないのか。それが、釣りの奥深さともいえよう。 人気店の「しょうゆラーメン」はこんな感じ。 見た目は普通だが、一旦麺をたぐってみると… この太さは只者ではない。僕らも、この極太を自らの神経に反映させたいものである。 さて、雨と強風、しかも釣れないといったアウェイの洗礼を嫌というほど受け、眠気と食い気で自らの首を嫌というほど締めた大型連休釣行。極貧の結果に「こうなったら、とっとと帰りましょう」と故郷に向けて走らせる車は、夕方までには到着しそうな勢いで山道を登っていくのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.08 20:43:00
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