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カテゴリ:飲食百態
H屋は、僕が大学生の頃から年に何度か訪れる和食処で、丁寧な仕事が快適な食事をお約束してくれる数少ない店だ。ここの秋刀魚定食は史上最強ではないかと信じていたくらいだ。
とあるまちの首長さんから、「いっしょに昼飯どうっすか」と電話が入ったのが集合希望時刻30分前。「店の予約があるので、後ほどこちらから電話します」という。秘書から電話が来たのが15分前。指定されたのはそのH屋だった。 時間をちょっと過ぎて店に入ると、女将さんが「ご指定されたメニューをすぐにお持ちいたします」とのこと。僕はもっぱら秋刀魚定食が頭にちらついてはいたのだが、はてさてどんな料理が出てくるのか… チキンかつだった。なーんだ。 が、地鶏の周りにチーズを巻いて、その中に刻んだシソが入っているという。 首長さんとの話もあるので、あんまり食事に集中できないところだが、一口食べたら会話どころではなくなった。すんげえ美味しいのだ。衣の中から鳥やシソやチーズが溶け出してくるような感覚か。 ふと気が付くと、首長さんも話を忘れている。沈黙の後、僕らが発した言葉は「これ、美味いねえ」だった。 で、肝心な話の内容だが、包み隠さず「歯に衣着せぬ」…といきたいところだが、チキンかつの衣に隠しておきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.09 17:45:16
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