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カテゴリ:日常百態
「あの夏で待ってる」というアニメは、ぼくの住む街が舞台になったのだが、放送時間が深夜だったこと、基本的にアニメ(特にチャラチャラした感じのもの)への関心が薄いこと、などの理由で、リアルタイムの放送は1度も見たことがなかった。その後、「ふるってご参加ください」というDVD上映会には顔は出したものの、会場で出された生ビールが主人公になってしまい、肝心な登場人物の名前をひとつも覚えずに終了してしまった。
そんな僕が、全国にゴマンといる「あの夏で待ってる(なつまち)熱中症候群」の方々向けに製造した「なつまちそば枕」の開発に携わってしまったことは、ひとえに事務局S君の暴挙である。 「これ、売れると思います?」というS君の質問に対する僕の答えは、決まって「売れない」であった。いくら「百個限定」とはいえ、そば殻を使ったいわゆる産業廃棄物系寝具が1個5000円もするとなれば、ルアーがいくつも買えることを考えれば寝つきが悪くなろうというもの。適当なデザインにしたのも、そんな潜在意識あってのことだった。 が、世の中は広い。週末の発売早々、取扱店の売れ行きは好調。驚くことに、後輩A君も買う始末。 加えて、A君の買った枕を見た女性も、「アタシこれ買います」と飛びつく惨劇。そんな「なつまちそば枕」は、そば殻よりも人柄を選んでいるようで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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