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カテゴリ:文学その他
秋深き となりはなにを するひとぞ これも聞きかじりであるが、この句は芭蕉が元禄7年(1694年)、大阪に滞在していたときに、門弟らが主催した俳句会に、病気のため欠席することとなったため、書いて送ったものなのだそうだ(参照)。 一般には、この句は秋の寂しさと人恋しさを詠んだものとされているが、解説のように、これが芭蕉がこの世を去る二週間前、すでに体調を崩し、死の床に就く直前に詠んだ句だったとすれば、やや印象が違ってくる。 「天高く馬肥ゆる秋」 というと、なんだかのどかな感じがする。しかし、もともとは、この言葉は匈奴などの北方の騎馬民族の脅威につねにさらされていた中国の人々が、ああ、また北の方から、獰猛な連中が栄養たっぷりで丸々と太った馬に乗ってやってくる季節になったぞ、という外敵の侵攻に対する警戒を訴える言葉なのだそうだ。 今日のニュースによれば、先日小学生の男の子が母親に殺された事件現場の近くで、イノシシが出現しひと暴れしたということだ(参照)。イノシシの出現は山が近い神戸などではよく聞くが、最近の福岡ではあまり聞いたことがない。 現地は福岡の西部で、もともとは漁村だった地域である。西には今津との間を区切る山があり、南には佐賀との県境になる山があるが、南の山から来たとなると、住宅地の合間を抜けねばならず、住民の目にも触れるはずである。だとすれば、おそらくは西の山から、海岸の松林沿いに市街地まで出てきたのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.17 05:04:27
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