|
テーマ:愛犬のいる生活(77306)
カテゴリ:わんこ
ここはものすごい田舎です。
キツネも普通に家の前歩いてるし 隣の川にはアオサギやオジロワシも来ます。 時期になると見たこともない色彩の渡り鳥が庭に来るし 父は山で怪我した野うさぎや鳥や果てにはとんびまで拾ってきます。 隣は川、裏の家は酪農家、200m先の隣の家も酪農家、家の前は広大な草原。 200m先の斜め向かいは神社。 その先の家までは1キロ以上あります。 そんな田舎ですから、カラスの量も多いです。 うちの裏のほうには広大な山があり そこを寝ぐらにしています。 うちの敷地内の木にも居付いてます。 イブが子犬のとき、やはりカラスに狙われました。 多分、最初はからかうだけだったと思います。 でも、小型犬ですから怪我をしたりする可能性も高いです。 一生懸命追い払っていましたが 大きくなるにつれて狙われることもなくなりました。 獲物としては大きくなりすぎたから。 そして卯月を家に迎えたころ。 やっぱりカラスはヒョコヒョコと寄ってきました。 母は考えました。 「いつまでも追い払ってもキリがない」 そしてそれからカラスに話しかけるようになったそうです。 「新しくうちの子になったからよろしくね。 他のカラスに狙われたら助けてあげてね」 うちの家族はたいていの動物に話しかける アヤシイ人たちです。 かく言う私もその一人ですが。 それまでもたま~にカラスに話しかけていました。 「おはよう」とか「今日は魚取れたか~?」とか。 うちに来るカラスは何羽かいますが いつも居るのは2羽です。 うちの松に住んでいます。 夫婦で、その体格から「親父さん」「オフクロさん」と呼んでいます。 その子供たちも別の木に引っ越しましたが やっぱりうちの周りに居ます。 そのカラスたちに、母は根気よく話しかけました。 「うちの子たちが襲われそうになったら 助けてあげてね」 話しかけられたカラスはいつも首をひねります。 犬が話しかけられて首をひねるのと同じ仕草で 実は結構かわいいです。 そのうち、散歩中に見かけるとひらっと降りてきて うちの子達と追いかけっこをするようになりました。 カラスが降りてきたのでわんこが飛びつく、それをひらっとかわして 5m先でカラスが待ってる、また追いかける・・・の繰り返し。 今ではうちの子達と遊ぶカラスの数も結構多くなりました。 市街地のほうへ散歩に行くときは橋の上でお見送り。 帰ってくるときも 橋の上でお出迎え。 そして橋の欄干の上に止まってお決まりの追いかけっこ。 原っぱでは3羽くらい来てみんなで遊びます。 もう3年になります。 カラスが頭がいいのはわかっていますが、正直、ここまでとは思っていませんでした。 父が言うには、人の言葉を理解できるのは10歳以上の年の取ったカラスだけだそうで。 若いカラスは話しかけられても さっとどこかへ飛んでいってしまいます。 でも、共存できる最大の理由は ココが田舎だから、でしょう。 ココのカラスは食べるものに困っていません。 川に行けば魚がいるし、ねずみもいっぱいいるし、昆虫はそこら中にいるし。 だから人間のゴミをあさるカラスも少ないし、人間に追い払われるカラスも少ない。 もちろん、カラスが大嫌いな人たちもいます。 戒めとして殺したカラスを車庫のところに逆さ吊りにしてる人もいます。 だから、我が家も家族以外にはこのことは他言しません。 ただ、「他のうちで悪さするんじゃないよ」とだけ言きかせています。 春になり、うちの親父さんとオフクロさんも巣作りを始めました。 しかし、普段は穏やかに暮らしていても カラスたちは子供が孵ると豹変します。 巣立ちのときまでは 超攻撃的です。 昨年は巣から落ちた子供がうちの玄関に迷い込んだり 玄関のガラスに気づかずにいつまでもコツンコツン突ついてたり、と あまりに間近での子育てに、威嚇されることしばしば。 仕方ないので今年は孵化前に巣を撤去することに決めました。 スマン・・・。 でもわんこがつつかれるのは絶対に避けたい。 もう少し遠くなら良かったんですが、 今年もうちの松に決めたようで・・・。 本当の共存にはまだまだ遠いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.06 00:45:20
コメント(0) | コメントを書く
[わんこ] カテゴリの最新記事
|