[園芸] カテゴリの記事

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  イヌホウズキ

  イヌホオズキ（犬酸漿、Solanum nigrum）はナス科ナス属の植物。バカナスとも呼ばれ、ホオズキやナスに似ているが役に立たないことから名付けられた。史前帰化植物だと考えられている。 夏から秋にかけて白い小花が咲き、道ばたでしょっちゅう見かける。 実は緑色から黒に変わり、いっぱいぶら下がった、おもしろい形をしている♪ 薬効成分があり、果実にアルカロイドのゾラニン、ゾラマジン、全草にサポニンを含有している。●果実は一般的には有毒で吐寫、下痢をおこす。●腫れ物には、生の果実に塩を加えて、揉み潰して患部に塗布する。●解熱や利尿には、開花期の全草を天日で乾燥してから、1日量1.5～3グラム、水0.2リットルを半量まで煎じて服用。●疲労回復の竜葵（りゅうき）酒として、乾燥した全草100グラム、砂糖150グラム、ホワイトリカー35度1.8リットル、約3ヶ月漬け込み、布で濾して、就寝前に1回20～40ＣＣを飲用する。東南アジア、アフリカなどでは、野菜として、茎や葉を煮て食べるそうだ。最近はイヌホオズキに似たアメリカイヌホオズキが増えている。アメリカイヌホオズキは、花の色がうす紫がかることが多いので、花の色も一応区別点になる。

  2008.11.28

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  タマスダレ

  「玉簾」　ヒガンバナ科ゼフィランテス属カンディダ種の 球根草。　南米ペルーから明治の初期に日本に到来しました。開花時期は、 ８月～１０月。 別名 レインリリー 花言葉 潔白な愛 ６弁花で上向きに咲く白く美しい花を「玉」に、細長い葉が集まっている ようすを「簾」にたとえて名付けられたようです。 　 中国では葉がニラやネギに似ているから葱蓮と云います。だからといっても有毒で、食べると嘔吐や痙攣などを起こします。

  2008.11.21

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  コリウス 「錦紫蘇（にしきじそ）

  コリウスは真夏の花の少ない時から秋にかけて、玄関のアプローチやちょっとしたスペースをハンギングバスケットで彩るのも美しいですね。草丈30cmくらい。葉は平滑なもの、深い切れ込みの入ったものや縮れのあるものなどがあり、葉の色はえんじ色・オレンジ・明るい黄色・サーモンピンクなどレインボー系と呼ばれて、それらの色に緑の縁取りの搗いたものがポピュラーです。観葉植物として鉢物にしますが、花壇に植えることもできます。通常は、春に種子を播いて殖やしますが、さし芽もできます。コリウスは霜にあたると枯れてしまうため通常は一年草扱いとしていますが、鉢植えで室内に置くなど温度が保てれば冬越しも可能です。冬の間は活動が鈍るので、水やりは生育期よりもやや控えめにします。暖房などで空気が乾燥している場合は、葉水を与えるなどして湿度も適度に保ってあげましょう。/コリウスは葉がきれいなシソと思えばいいので、とっても育てやすい植物です。

  2008.11.14

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  アメジストセージ

  秋の始まりにパープルの細長い花をたくさん付けて風にたなびいている花、それが「アメジストセージ」です。近くで見るとアメジストの宝石のようなきれいなパーフル色、そしてふわふわしたビロードのような衣を着ているのがわかります。実はこの衣は萼片でその先についている白や淡桃、赤紫の小さなものが花なのです。紫蘇（しそ）科。 Salvia : 大きく分類するとサルビアの一種。常緑多年草(亜低木) Salvia（サルビア）は、ラテン語の 「salvare（治療）」「salveo（健康）」が語源とされ、ハーブの一つで この種の植物は薬用になるものが多いことからです。 成長すると高さは1m程度になり、風にそよぐ姿は秋の庭の主役に。　基部は木質化し、葉は長披針形で10cm程度｡花も萼も紫色のアメジストセージと花色が白のアメジストセージホワイトそれにアメジストセージの斑入り品種の３品種があります。　耐寒性はあまり強くないようですが、暖地では露地で越冬できます。冬の前に地上部が枯れたような状態になりますが、地ぎわに新芽が出ています。　

  2008.11.07

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  ブーゲンビレア

  白粉花（おしろいばな）科。 南アメリカ地方原産。熱帯花木の代表。別名 「筏葛」（いかだかずら）。夏から１０月頃まで開花。花言葉は「あなたは魅力に満ちている」 Bougainvillea（ブーゲンビレア）は フランスの科学者で探検家の「ルイ・アントワーヌ・ブガンビユ」さんが この花を最初に発見したことから、その名前にちなんで冠されました。 この花が発見されたころの花は赤紫色だけだったようですが、今では大輪種～小輪種まで様々な品種があります。紅紫色の品種を主として、ピンク、オレンジ、白などカラフルなバリエーションがあります。枝が細く、支柱などがないとたれさがってしまいます。特に八重咲きの品種は、枝先が重くなるため、株全体がしなります。四季咲き性の強い品種もあるので、温室などでは一年中カラフルな花を見ることができます。一見綺麗な花に見える部分は苞で、花は一つの苞に単生しています。花色や花形の変化が多く、葉に斑が入るものなどもあります。茎は木質でつる状になり、長いものは5ｍに達することもあります。熱帯花木ですが以外に寒さに強く、5℃以上あれば越冬します。一般的には温室植物として知られ、15℃以上の環境であれば一年中花を咲かせます。ブーゲンビリアの花には香りがありません。花の香りにアレルギーのある方でも育てやすいのではないでしょうか。

  2008.10.31

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  コエビソウ　（ベロペロネ）

  メキシコ原産。１９３１年に渡来。 花のように見えるのは「苞」です。海老の尻尾みたいなのでこの名前になったのでしょう。 下から覗くと，褐色の点々がついた白い花がよく見えます。上になっている方の花びらの先に，二つ黒っぽく見えるおしべの様子がエビの目玉のように見えるからコエビソウというのだという説もあるようです。言われてみれば，そのようにもみえます。実際の花は苞の間から出ている小さな唇形をした白花です。花の下唇には紫色の班があります。（小海老）草と呼ばれますが、実際には木(低木)です。常緑で、長期間、花（苞）が咲くので、鉢植えの観葉植物や、切り花として珍重されます。樹高：50～150cm　 花色：白　 苞色：緑・茶・赤褐色・黄褐色　花序高：7～10cm　 開花期：5～11月 海老のように丸まって、不思議なグラデーションの、花のように見える苞の形と色合いも・・その苞の先から蛇の舌のような、白い花がちらりとのぞく、独特の花の咲き方とその花びらの鮮やかな色の模様も・・ すべてが庭を華やかにしています。

  2008.10.24

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  ヒャクニチソウ

  菊（きく）科。・学名 Zinnia elegans ( 優美な、風雅な、) メキシコ高原原産。強い日照と高温多湿を好み、日本には1862年頃渡来しました。 色は白、赤、黄、紫などいろいろで、初夏から晩秋まで長い間咲くのでこの名前になったようです。 別名「ジニア」,「浦島草（うらしまそう）」 花の寿命が長いことから。「日」が名につく植物は、ヒャクニチソウの他、ニチニチソウ（日々草：キョウチクトウ科）、センニチコウ／センニチソウ（千日紅／千日草：ヒユ科）など、いくつかあるります。サルスベリ（ミソハギ科）は百日紅とも書かれ、こうした名前は、花保ちの印象からつけられていて、実際の花の寿命が1日、100日、1000日というわけではないです。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからで、それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。現在では豊富な花色と種類があり花壇などにも広く利用されています。

  2008.10.16

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  朝顔

  昼顔（ひるがお）科。学名 Ipomoea nil（ Ipomoea : サツマイモ属 nil : 藍(あい)色） Ipomoea（イポメア）は、ギリシャ語の「ips（芋虫）＋ homoios（似た）」が語源。 物にからんで這い登るところに由来。 ・開花時期は、７／ １頃～１０／１０頃。８月４日の誕生花 ・花言葉は「愛情、平静」中国原産 ・朝のうちだけ開花。日陰にある場合は 夕方頃まで咲き続けることもある。 ・夏から秋まで長い間咲き続ける。 さまざまな色で楽しませてくれる。 世界的に見ても、これほど花型が多種多様に変化した園芸植物は他にない。それは、メンデル以前に遺伝の法則が経験的に知られていたという理由からである。具体的には、朝顔は一年草であるが「出物」と呼ばれる変化は種子ができないか非常に結実しにくいため系統の維持ができず、変化が発現しなかった株により遺伝的に伝えて行くしかない。したがって沢山の種をまき、小苗の内に葉の特徴から変化を有している株を選び出す必要がある。そのため、現在も変化朝顔は遺伝学の研究材料としても用いられていて、早くから遺伝子の配列が知られていた。朝顔は別名「牽牛」といい、これは中華文化圏での名称でもあるが、朝顔の種が薬として非常に高価で珍重された事から、贈答された者は牛を引いて御礼をしたという謂れである。平安時代に日本にも伝わり、百薬の長として珍重された。　「朝顔や 客が好みの 立ち話」 水原秋櫻子 「朝顔に つるべとられて もらひ水」加賀千代女

  2008.10.10

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  ハナトラノオ（花虎の尾）

  「ハナトラノオ（花虎の尾）」の拡大図。↑　ピンクの大きな口を開けて、虫歯を見せて喉の奥まで覗かせて「アーの音」を出しているみたいです。みそっ歯で、表情ゆたかな「いたずらっこ」のイメ－ジですかね。開花時期：８／５頃～ ９／末頃。英名： Virginia lion's heart、別名： カクトラノオ。シソ科ハナトラノオ属の耐寒性多年草。 原産地：北アメリカのバージニア州。大正時代に渡来しました。”虎の尾”と名前の付く植物は沢山あり、伊吹虎ノ尾・ 花虎ノ尾・ 春虎ノ尾・ 岡虎ノ尾・ 虎ノ尾などで、いづれも尾（花穂）がピンと立っています。花が四方に突き出すように咲き、花穂が四角錐状になります。花色は桃、白などですが、最近は青色もあります。群生して育ち、やや高性なので、切り花・花壇用が主な用途だったのが、最近は鉢花にも作られています。 「カクトラノオ（角虎の尾）」の別名は、茎が四角で花穂の形が虎の尾に似ているので付いたようです。

  2008.10.03

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  ヤブラン （藪欄）

  ヤブラン（藪蘭・やぶらん）は、林の地面付近など薄暗い場所で見かけるユリ科やヤブラン属の常緑多年草で、東アジアに分布しており、国内では、本州や四国、九州、沖縄に自生しています。名前は葉が「ラン」に似ていることからです。ヤブランは日本を含む東アジアに生育する多年草で冬でも葉が枯れずに青々としている常緑性の植物です。日本には「ヤブラン」「ヒメヤブラン」「コヤブラン」の三種があり、名前が示すとおり樹木の下などの薄暗い、いわゆる藪や林の中に生えています。春だけでなく秋の始まりにも花を咲かせる植物はたくさんあって、ヤブランも秋の到来で夜が涼しくなると待ちかねたように穂状花序をだし赤紫色の花を咲かせます。その後に黒紫色の小さな果実をつけます。また根は漢方薬として用いられ、鎮咳、去痰、滋養強壮などの効果があるといいます。高温の盛夏を避け、気候の温暖な秋にじっくりと稔った果実は動物や鳥たちへの恵みとなり、晩秋に種子散布されることを狙っているようです。

  2008.09.26

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  ダチュラ　(朝鮮朝顔）

  ナス科チョウセンアサガオ属の一年草。別名をチョウセンアサガオ（朝鮮朝顔、学名：Datura metel）、マンダラゲ（曼陀羅華）、アメリカ朝鮮朝顔、キチガイナスビともいう。花言葉：愛敬・偽りの魅力・変装和名のチョウセンは特定の地域を表すものではなく、単に海外から入ってきたものの意味とされる。原産地は南アジアで江戸時代に日本に入って来た。また、アサガオの名を冠してはいるがヒルガオ科ではない。花がアサガオに似ているため。夕方より開花しはじめ、強いジャコウのような芳香を放つ。花色も白、黄、紫などで八重もある。江戸時代や明治時代に薬用として輸入されたものが帰化して野生化している。草丈は1mほどで茎はよく枝分かれする。大型で卵型の葉を持ち、夏に10～15cmほどの漏斗状の花を咲かせる。実は球形（有毒）で短いとげが多数付いており、熟すと割れて種子を飛ばす。英名「エンゼルトランペット」を指して「朝鮮朝顔」と言う場合もある。ただし、こちらの正しい和名は「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔 属）であり、一年草の「チョウセンアサガオ」とは明確に種類が異なる。

  2008.09.20

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  ローズマリー

  ラテン語の「海のしずく」を語源とし、「若返りのハーブ」として知られているローズマリーは常緑低木の薬用植物です。地中海沿岸のイタリア、スペイン、ユーゴスラビア、ギリシャ、北アフリカなどに広く自生分布していましたが、今日では、イギリス、アメリカのほか世界各地に伝えられ広まっています。ローズマリーは繁殖力が強く丈夫なハーブで、たいへん栽培しやすいです。ローズマリーティーで気分をリフレッシュしたり、料理の香り付けをしたり、入浴剤にもよいです。観葉植物を育てるなら実用性のあるローズマリーで、育てる楽しみと鑑賞する楽しみと、食べる楽しみで一石三鳥もあります。古代ローマやギリシャの学生は勉強に専念するとき、ローズマリーの花輪をかぶったとされるほど、記憶力や集中力を高めてくれるハーブです。これはローズマリーのもつ抗酸化作用とともに血液循環を促す作用があるからです。はっきりとした、まっすぐな強い香りで、気持ちの集中と統一を促してくれます。 こんな人におすすめです。 水やりをついつい忘れがちな人。肉料理のにおい消しに使うなど、割と凝った料理を作るのが好きな人。

  2008.09.12

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  ルリマツリ

  磯松（いそまつ）科。 : ルリマツリ属　・ 瑠璃茉莉（るりまつり） 別名Plumbago「プランバーゴ」 ・南アフリカ原産。 夏から秋にかけて長い間、水色のくっきりした５弁花が咲き、横に這うような形で伸びます。 現在では、熱帯から亜熱帯地方の庭園に広く植栽されています。茎はしなやかな半蔓性で、支持するものがあれば高さは２．４メートルほどになります。葉は長楕円形から長楕円状へら形で光沢があり、互生します。茎頂や葉腋から穂状花序をだし、「フロックス」に似た高坏形の水色から白色の花を咲かせます。萼片には腺毛があり粘ります。また果実はこの腺毛により「ひっつきむし（Burr）」となって散布されます。５月から晩秋まで長期間、枝の先に青～淡青色の小さな花をたくさん咲かせてくれます。生長は速く、四方八方に枝を伸ばしていきます。 茎頂付近に咲くブルーの花がとても美しい花です。花木といっても、多年草みたいな植物で、生育旺盛でよく分枝して花を咲かせます。鉢植え、庭植えもできます。夏には強いのですが、寒さにはやや弱いので東日本では防寒が必要です。常緑の低木で、花が咲き終わって伸びた枝を切り戻すとすぐに次の花が咲きます。日当たりが悪いと花の咲き方がよくないため、なるたけ日光によく当てるようにします。光が足りないと、瑠璃色とはいえない薄い水色なってしまい可哀そうです。

  2008.09.05

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  モミジアオイ

  モミジアオイは、別名「紅蜀葵（こうしょくき）」とも呼ばれ、アオイ科の多年草です。原産地は、アメリカ東南部。高さは１～２ｍになり、葉の形がモミジに似ています。丈夫で手がかからないので、庭に一株植えておくと楽しめます。雌しべと雄しべは途中まで合着して柱状となり、長くて超出しています。雌しべの柱頭は５つに分かれ、その下に雄しべが群がっています。このような雌しべと雄しべの合着は、アオイ科植物の特徴ですが、特にモミジアオイでは花弁が平らに開くことと、超出するのでよくわかります。耐暑性、耐寒性ともに強く育てやすい花です。夏から秋にかけ花径１５センチほどの大きくて鮮やかな赤が印象的な花です。一つの花が咲き終わるのを待って次の花がそっと咲きだす様子には、「温和」という花言葉がぴったりです。アオイ科の植物にはハマキムシがよくつきますが、このモミジアオイにはつかないようです。移植や株わけは春にしますが、種蒔きは秋にします。

  2008.08.29

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  ネジバナ

  これも　蘭（らん）科です。　別名 「捩摺」（もじずり）。　開花時期は６月～８月。小さなピンク色の花が２０個以上らせん状に付いて咲く。何故ねじれるのか？ 花がみな一方向に向けば茎が傾くので、花の方で工夫してわざとねじるように 花をつけるようになったという説があります。 （なるほど♪ 賢いもんですね）ランとしては一番強健で雑草然としています。しかし、一つ一つの小さな（約３mm）花をよく見ると立派にランの特徴を備えており、写真を拡大して見ると、この花の精緻な美しさは感動ものであります。根元から先端への花の並び方は、朝顔と同じ右ねじれと、反対の左捻れの両方があり、又たまに捻れないものがあります。上の写真は右巻き・左巻き・巻いてないものがあります。　（註）右巻左巻は根本から上方を見た方向。「みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに　乱れむと思ふ 我ならなくに」 古今集　・ 河原左大臣　（百人一首）

  2008.08.22

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  サギソウ

  サギソウ（鷺草）の名がこれほどピッタリな植物はないでしょう。1681年に発行され園芸書としては最古の文献である花壇綱目には「鷺宿、花白、湿気の地を好む也、さぎそうとも云う」とあるそうです。7月～9月に白い花が咲く。唇弁が幅広く、その周辺が細かい糸状に裂ける様子が、シラサギが翼を広げた様に似ていることからこの名前で呼ばれます。この花には3～4cmにもなる長い距があり、この末端に蜜が溜まります。花は、特に夜になると芳香を発します。サギソウは本州から九州、台湾や朝鮮にも分布する多年生の草本です。湿原に生育し、夏に高さ20cmほどの茎の先端に通常は１つ、勢いのよいもので数個の白鷺をイメージさせる花を付けます。その花姿の美しさ故に乱獲の憂き目にあい、加えて湿地開発により、いまでは特別の保護地を除けば、野生の姿を見られるのは極めて限られたところだけになっています。鷺草や中から一羽立って行く　　　　　　　　　山口　素道

  2008.08.15

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  デュランタ

  原産地は熱帯アメリカで、和名はタイワンレンギョウ（台湾連翹）と言います。タイワンレンギョウ属は、北アメリカ南部から南アメリカにかけて３６種が分布しています。濃い紫色の小花を房状に垂れ下がった状態で咲かせます。高さは４～６メートルになり、基部からよく分枝します。枝垂れた枝先に総状花序をつけ、涼しげな淡い紫色の花を咲かせます。この写真は最も代表的な園芸品種であり、花色が濃紫色の「宝塚（cv. Takarazuka）」です。ローマ法王の侍医で、植物学者でもあった「デュランテスさん」の名前に由来しています。(16世紀の人) 刈り込み仕立てや釣り鉢仕立て、あるいはガーデニング素材に向く品種もあり、暖地では生け垣などにも使います。

  2008.08.08

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  ニチニチソウ

  日照りや乾燥にも強く、梅雨の頃から秋まで咲き続けます。 また、それぞれの花は１日花ではなく３～５日はもち、 日々新しい花に咲き代わることからこの名前になったりました。 マダガスカル原産で熱帯各地に野生化している。原種は小低木で匍匐する傾向があるが、一般には一年草として温帯でも栽培可能であり、観賞用に改良された品種は直立するものが多い。花は直径3～4センチ程度で花弁は5裂し、色は白、ピンク、赤、赤紫などがあり中心だけ色が違うものもある。葉は長楕円形で対生する。ニチニチソウには「ビンカアルカロイド」と総称される10種以上のアルカロイドが含まれている。そのうちのビンクリスチンとビンブラスチンには細胞分裂阻害作用があり、抗がん剤として用いられて米国のリリー社で日々草による制癌剤を製造発売中。脱毛などの副作用や毒性があるので、素人が利用するのは危険です（禿げは癌にならない？と言いますがね）。

  2008.08.01

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  ノウゼンカズラ

  凌霄花と書き、空をしのぐ花という意味のままに長く蔓を伸ばして花を咲かせます。咲きのぼる梢たのもし凌霄花　　　　　　　　盧山ノウゼンカズラ科で半耐寒性つる植物。　英名：Trumpet Vine　　和名：凌霄花（ノウゼンカズラ）。原産地は主に南アメリカ・中国で非常に種類が多く、約100属800種類ほどあります。　　古くから薬（花を乾燥し、利尿や通経薬として民間利用）として使われ、中国から平安時代の９世紀頃に渡来したようです。茎にある節から気根を出して、木や石に絡むように伸びていきます。病虫害も少なく、７～９月の間、強光を好み暑さにはかなり強く、たくさんの花を咲かせます。とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰ったといわれるものが 金沢市にまだ健在らしいです。（樹齢400年以上？）

  2008.07.25

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  アガパンサス

  別名は「ムラサキクンシラン」ですが、実際のクンシランとは何のつながりもない（クンシランはヒガンバナ科）。花の付き方などが似ているので、そのような名前がついたのでしょう。庭に植えっぱなしでもよく育ち、６から７月の梅雨時期から明けくらいに花を咲かせます。けっこう大型の植物で、花が咲く頃の草丈は７０から９０ｃｍくらいに達します。 根は太く強いので、斜面や土手などの土の流出を防ぐのに役立つらしいです。 アガパンサスはユリ科ネギ亜科に属し、茎を傷つけるとニンニクの匂いがします。名前はギリシャ語で愛（アガパ）の花（アントス）という意味を持ちます。英名はアフリカン・リリー、南アフリカが原産地で、日本には明治時代中期に渡来しました。 花言葉　 やさしい気持ち 「知的な装い」 ８月には豆のような実を沢山付けます。冬は暖地以外では地上部が枯れてしまいますが、春になればまた芽を吹きます。

  2008.07.18

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  タイサンボク

  なんとなく梅雨空に似合う花です。ゆふぐれの泰山木の白花はわれのなげきをおほふがごとし　　斎藤茂吉 タイサンボクはモクレンの仲間で漢字で書くと泰山木、中国っぽい名前ですがアメリカ原産の常緑樹です。春～初夏にかけて直径１５～２０cmにもなる真っ白で大きな花を咲かせます。大型の樹木で花だけでなく、高さ、葉の大きさなどすべてのパーツが大きめです。葉は卵形で長さ約２０cm、厚めで硬く、表面は深い緑色で光沢があり、裏側はフェルト生地のように細かい毛が生えており鉄サビのような赤茶けた色をしているのが特長です。蕾、咲き始め。咲いた花とそろい踏みで、これから咲く花に柔らかさを感じます。残念ながら花は高い木の梢に上向きに咲くので、近寄ってみる機会がほとんど無いです。大きな木や花を、中国山東省にある名山・泰山(たいさん)に例えたのが名前の由来。また、大きな樹形が大山のように見えるところからとも。学名のgrandifloraは「大きな花」を意味し、大きな花がどこの国でも印象的なようです。先端がかぎ状のが雌しべ、そのすぐ下にある針のようなものが雄しべです。香水で使われているマグノリアの香りはこのタイサンボクです。香りで楽しみたい方はL'INSTANT　DE　GUERLAIN（ランスタン　ド　ゲラン）という香水をどうぞお試し下さい。モクレン属の花は，まだ恐竜がいた時代に，花粉を虫に運ばせる仕組みを構築した最初の花といわれてます。花の中央部が残って膨らみ始めています。秋になると赤く熟し、この中に赤い実が出来ます。

  2008.07.11

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  アメリカデイゴ

  アメリカ・デイゴ （アメリカ梯梧）、別名　は海紅豆（かいこうず）、英名は Coral tree。ブラジル南東部からアルゼンチン北部が原産で、 種子は軽く海水に浮き、繁殖が広まりました。わが国には江戸時代に渡来し、暖地では庭木や街路樹として植えられました。鹿児島県の県木にもなっていて、街路樹として普通にみられます。開花時期は、 ６／１０頃～ ９／１５頃。アルゼンチンとウルグアイの国花です。 ７月に入ると一時的に花が途絶えますが ８月から再び咲き出します。 デイゴの仲間は、熱帯から亜熱帯にかけて成育する樹木または潅木で、世界におよそ５０種があるとされています。日本では沖縄のデイゴ(E. varie-gata)が大変有名ですが、東南アジア原産のこの種は本土の冬の寒さに耐えられず、植栽分布の北限は奄美大島あたりとなっています。丸みのある蝶形の真っ赤な花は食用にもなり、メキシコではサラダや煮物などにしています。

  2008.07.04

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  フェイジョア

  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　季節の花３００より　Feijoa（フェイジョア）南米原産の果実、日本では見かけることが少ない果実です。フトモモ科の常緑樹で高さ２～３ｍになります。植えたその年から花が咲く場合もありますが、なかなか結実までは難しいようです。樹齢の若いうちから実を生らせようとするなら摘花、育成などなどの管理をしっかりやらないと咲くだけ咲いて実がなりません。品種にはマンモス、トライアンフ、自家結実するアポロ、クーリッジ、ジェミニなどがあります。開花時期は5～6月。赤と白の珍しい花をつけ、10月頃に実が熟します。熟した実は食べられ、果実はあまり市販されておらず、植栽も珍しいです。比較的耐寒性もあり手間もかからず、エキゾチックな花と実、革質で裏が銀色の葉など、庭木として楽しむことも出来ます。果実を取るために植える場合は、一品種でも結実するものと、そうでないものがあるため、品種に注意が必要です。果実は、なめらかな緑色をした果皮、大きさは３ｃｍ～８ｃｍ前後、重さは５０ｇ～２００ｇ前後で品種により異なります。非常に香りに特徴があり、パイナップルのような風味があることから『パイナップルグァバ』といわれることがあります。果実は生食の他、果実酒、ワイン、ジュース、ケーキ、パイ、ジャム、ムース、ソースなど様々に加工されいろいろな味を楽しめます。

  2008.06.27

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  ゴデチア　（色待宵草）

  和名は色待宵草とか大輪待宵草と呼ばれていて、待宵草に似て花色が豊富で濃いことから付けられています。英名のsatin flowerは、花びらがサテンに似ていることからついたそうです。原産は北アメリカのカリフォルニア州です。日本には明治時代に入ってきたそうです。耐寒性（-３～-５度C）があり、秋まき一年草として扱います。直根性で移植を嫌いますので、定植する場合は､幼苗の時に行ったり､根を傷めないように注意します。日当たり・水はけが良く､冷涼なところが向いていて､高温多湿には弱いそうです。連作すると立ち枯れ病が発生するので避けるようにします。園芸用は品種改良が盛んで、草丈60cm程度のもの、30cm程度のものの2種類がメインです。耐寒性なので秋に種をまき、春から初夏に開花しますが真夏の暑さは苦手です。ゴテチア（色待宵草）の花言葉は、”変わらぬ熱愛”余談ですが、同じアカバナ科に待宵草という黄色い花があります。あの竹久夢二の歌に登場する花です。でも、夢二の歌の中では、宵待草～と歌われています。”まてどくらせどこぬひとを　宵待草のやるせなさ　こよひは月も でぬさうな”これって夢二が間違ったとされる説と、実は宵まで待ったけれど待ち人は来なかった、という切ない気持ちをこのお花に託し、わざと逆にしたという説もあるそうです。

  2008.06.20

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  アマリリス

  ５月から６月ごろ、葉とともに、中空の花茎を伸ばして大きな花を咲かせます。アフリカ原産。ブラジルとの説もあります。 花言葉は「誇り、内気、すばらしく美しい」。 春植え球根の代表種で、こぶし大の球根は成長が早く4月に植えると1ヶ月後には開花します。 植え付け、植え替えはソメイヨシノが散る頃が適期です。小型のアマリリスもありますが、大輪のアマリリスは花径20ｃｍ以上ととても大きな花を咲かせます。大輪の球根もとても大きいです。中南米を中心としておよそ７０種が分布している球根性の植物です。球根は大きなものでは球周が３０cmを超します。在来種と外来種があり、在来種は花が中輪で細めの花びらを付け、比較的寒さに強いのが特長です。外来種は大輪の花を咲かせて見た目も豪華で美しいですが在来種に比べると多少寒さに弱い特長があります。どちらかというと外来種の方に人気があるようです。　最近、化粧箱に入って、水を与えれば４０日前後で開花する手軽な鉢植品が出回ってきています。

  2008.06.13

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  ユリの木　(チューリップの木）

  ユリノキは北米東部原産の落葉高木で、肥沃な土地では高さ５０～６０ｍにもなります。この木、ユリノキ属の起源については、化石が北米やグリーンランドの中世代の白亜紀層（今から１億3500万年から7000万年前）から多数出土し、この時代に最も古い型のユリノキ属が出現したものと考えられています。花の形がチューリップに似ているので、英名はチューリップ・ツリーといいますが、日本に入ってきた明治のはじめのころには、日本では未だチューリップがポピュラーではなかったので、ユリノキと命名されました。このように葉の先端が２つに分かれている植物は珍しいです。別名　・「半纏木（はんてんぼく）」葉の形が半纏に似ているところから、・「奴凧（やっこだこ）の木」・「軍配（ぐんばい）の木」・「チューリップの木」、花の形から。 近年は、街路樹を高く仕立てることが流行っています。高所作業車を使っての剪定は大変でしょうが、都市における高木仕立ての街路樹は景観的にも美しいのみならず、ヒートアイランド現象の軽減にも貢献できるに違いないと思われています。花の大きさは結構大きいのだが、色的にあまりめだたないことと、高い梢の上に咲くので気づかれないことが多いですね。原産地の北米では直径１ｍ、高さ60mを越えるものもあると云いますが、昔、インディアンはこの木を 切り倒してカヌーを作ったらしく、そのため 今では大きな百合の木はなくなってしまった、とも云われています。 花の直径は５～６cm。花弁は淡黄緑色で６枚、基部に橙赤色の斑紋があり、萼片は３枚で、開花時には反り返ります。蜜が豊富で、垂れてることもあるそうです。

  2008.05.30

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  ハリエンジュ（針槐）

  ・豆（まめ）科。 別名 「ニセアカシア」。 アカシア（房（ふさ）アカシア）とよく間違われるところから。 気の毒な名前だけど、こちらの方がとおりがいいですね。日本には1873年に渡来しました。木の耐久性が高いため、かつては線路の枕木、木釘、木炭、船材、スキー板などに使われました。 ニセアカシアとアカシア明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいました。後に本来のアカシア（ネムノキ科アカシア属）の仲間が日本に輸入されるようになり、区別するためにニセアカシアと呼ぶようになりましたが、今でも混同されることが多いです。たとえば、札幌のアカシア並木も、アカシア蜂蜜として売られているものも、西田佐知子のヒット曲『アカシアの雨がやむとき』や、北原白秋の『この道』に歌われる"アカシアの白い花"や、2000年代に入ってからは松任谷由実の『acacia (アケイシャ)』や、レミオロメンの『アカシア』もすべてこのニセアカシアです。葉、果実、樹皮には毒性があり、樹皮を食べた馬が中毒症状を起こした例があります。しかし　ニセアカシアの新芽はおひたしやゴマあえにして食べられます。花の密（みつ）は極上で、ふつうの蜂蜜の数倍の値段になるそうです。その蜜を含んだ花を、パン生地に入れたり、火を止めたミソ汁に入れたり、テンプラにしたりして楽しむこともできます。2006年7月、外来生物法の「要注意外来生物リスト」において、「別途総合的な検討を進める緑化植物」の一つに指定されています。 要注意外来生物リストにあげられ、駆除(伐採)が検討されていますが、全国の養蜂業者による「日本養蜂はちみつ協会」は「アカシアを守る会」を結成しリスト指定に反対しています。生産量全国第３位の長野産の蜂蜜は、約８割がニセアカシアの花を「みつ源」としています。生長が極めて速いため治山樹種として植えられて、今は各地で野性化しています。他感性があり、他の低木があまり生えず、ネザサが優占するのです。 2007年秋には天竜川、千曲川流域の河川敷で伐採作業が行われました。

  2008.05.23

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  ドイツアヤメ

  ４月から５月頃にかけて紫色や黄色などいろんな色の、いかにも西洋風で原色の大きな花が咲きます。 花のめくり上がった上の方のひらひら部分が大きめなのが特徴です。 学名(属名)のイリス(Iris)はギリシャ語の“虹”の意で、ギリシャ神話の虹の女神“イリス”に由来し、このイリス属は花色が多彩で色鮮やかなので、虹を連想させることから付けられました。自然交雑種のイリス・ゲルマニカを基にした改良は、１８世紀頃にフランスで始まり、次にイギリス移り、１９００年代になってアメリカでブームとなりました。現在ではアメリカで最も熱心に改良が行われ、多くの新品種が作出されています。日本では明治の初めに渡来して、大正・昭和初期には園芸書に紹介されたりしましたが、栽培され始めたのは生活が洋風化して、白、紫、赤、青、黄、ピンクなどの豊かな色彩と、その鮮やかな花色が受け入れられ始めた、昭和３０年頃からと云われています。 古くから勇気や知恵の象徴とされている。紀元前1500年頃のエジプトのファラオ（王）の墓石には、このドイツアヤメの絵が彫られているものがあるらしい。 ドイツアヤメの特徴で、ブラシ状の模様です。

  2008.05.16

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  ライラック　（リラ）

  別名は「リラ」（英語のLilacを、フランス語では 「Lilas」と呼ぶことから） 日本名 は「紫丁香花（むらさきはしどい）」です。フランスで「リラの咲く頃」とは一番良い気候のことを指します。 ・花言葉は「若者の無邪気さ、初恋、謙遜」もともとライラックはヨーロッパ東部の山野に自生していますが、日本へは明治23年に米国人宣教師 サラ・クララ・スミス女史が、生まれ故郷のアメリカから持ち込んだ1本が、はじめとされています。ヨーロッパはもちろん、北アメリカでもとても人気があり、ポピュラーな庭木として親しまれています。北海道ではライラックが咲く頃に寒さが戻ってくると、「リラ冷え」と呼ぶほど生活と関わりが深い花木なのです。リラと聞くと、デイック・ミネの「上海ブルース」を思い出します。　♪♪涙ぐんでる上海の、夢の四馬路（スマロ）の街の灯（ひ）、リラの花散る今宵は……♪♪の歌をラジオでよく聞きました（１９３９年の歌）。当時の上海は列強各国の租界を舞台に、東洋と西洋の文明が入り乱れ、謀略が渦巻き、渡政（わたまさ）や北一輝が訪れ、児玉誉士夫が暗躍した魔都でした。花の色 一般には、薄紫と白色ですが、園芸品種では濃い紫など、変わった花色もあります。 花の香り モクセイ科（ジャスミンも）のライラックはとても豊かな香りの花を咲かせ、16世紀半ばパリでは、香水として、もてはやされました。 樹形、樹高 根付いたライラックは成長がはやく、高さは5～6mの株立状になります。 最適な気候 一般的に、寒さに強く、暑さを嫌うライラックはまさに北国にマッチした花木です。●ヒメライラック・ライラックを小さくしたような木で、 開花時期はだいたい同じです。 別名「矮鶏丁香花（ちゃぼはしどい）」高さは１メートル以下で、円形ないしは卵形の小さな葉をつけます。

  2008.05.09

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  シラー （大蔓穂）

  ・百合（ゆり）科。Scilla は、ギリシャ語の「skyllo（有害）」が語源で、地下茎部分が有毒であることからです。 開花時期は、４月頃～ ５月頃。別名 「スキラ」「スキラー」「スキルラ」 Scilla の読み方しだいですね。 別名：オウツルボ（大蔓穂）、リューゴンシス 地中海沿岸が原産です。１７世紀にスペインの南部で発見され、日本には江戸時代に入って来ました。 咲き始めは写真のように下（外側）から咲き出して徐々に上へと開いていきます。花期が長くて楽しめますが，てっぺんまで開花したころには最初の花は終わって種を作る準備に入っています。青い花火のような花です。 シラーは寒さに強い球根植物で、その仲間は世界中の温帯地域を中心に９０種以上の原種があります。丈夫で育てやすく特に管理をしなくても、木陰でも育つので手軽に花を楽しめます。球根の植え付け適期は９月中旬～１０月下旬です。花言葉 は恋の呼びかけ。　　　　　　　 シラーと呼ばれるものはいくつかありますが、星型の花をたくさんつけるぺルビアナ（S.peruviana）と、ベル状の花を数輪咲かせるヒスパニカ（S.hispanica）が一般的で、白、桃、紫、青の花色があります。

  2008.05.02

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  ファイアーヒース

  ギザギザした葉を持つ枝先に、色鮮やかな長い筒形の花を下向きに数個まとめて咲かせる半耐寒性常緑低木です。エリカの仲間で、山火事の後に花を咲かせるそうです。「heath:英国の荒野に自生する潅木」で逞しい木なのです。花は長い筒形で、枝の頂部に数個散形についてぶら下がります。花色は紅色が普通ですが、鮮やかな明るい朱赤色の品種が出回っており、人目を引く最近の流行種になっています。ほかに、桃色、白色などもあります。開花期は春ですが、ほぼ周年咲きます。ヨーロッパでは屋根ふきの材料や家畜の寝わら、枝ぼうき、燃料など生活に欠かせない植物だそうです。白いエリカの花を見つけると吉！で、この花を恋人に贈ることは愛の告白を意味するそうです。

  2008.04.25

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  バイモ（編み笠百合）

  下垂して咲く鐘形の花は、地味な感じですが、茶花としてあるいは日本庭園の植栽に、古くから親しまれてきました。花の大きさは３cm程度、花色は淡緑で、外側に緑色の条線があり、内側は紫の網状紋が入ります。花は茎の先端部の葉腋に単生し、１茎では数輪の花が咲きます。茎は直立し葉は広線形で先端がかぎ状に巻曲し、先端が細長く伸びてほかの草などに巻きつきます。茎、葉とも薄い青みを帯びた緑色をしています。中国が原産で、わが国へは薬用植物として江戸時代に渡来しました。漢方で鎮咳や去痰、排膿の薬とされます。別名で「アミガサユリ（編み笠百合）」とも呼ばれます。スプリング エフェメラル “Spring Ephemeral：春の妖精、春のはかない命”と呼ばれて、落葉樹が芽吹く前の早春に芽吹き花を咲かせます。木々が葉を茂らせる初夏までには、種子を実らせ地上部が枯れてしまい、翌年の早春まで地下の根茎や種子だけで永い休眠に入ります。

  2008.04.18

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  オダマキ（苧環）

  わが国の本州、中部地方以北から北海道に分布する「ミヤマオダマキ」から改良された園芸品種です。「苧（お）」という繊維を、中を空洞にして丸く巻き付けたもの（苧玉（おだま））に 花の形が似ているところから。色はいろいろある。よく見るのは青紫のもの。花弁は碧紫色と白色の５枚で長い中空の蹴爪（距：キョ）があり、がくの間から後ろに突き出ている。属名Aquilegiaは「鷲（わし）」の意味．蹴爪（けづめ）の形が鷲のくちばしに似ているから。「しづやしづ 賎（しづ）のおだまき 繰り返し昔を今に なすよしもがな」 静御前

  2008.04.11

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  木蓮（モクレン）

  モクレン（木蓮、木蘭、）は、モクレン目モクレン科モクレン属の落葉低木。花が紫色であることから、シモクレン（紫木蓮）の別名もあります。 木蓮は地球上で最古の花木といわれており、恐竜の時代からすでに現在と変らない姿で咲いていたそうです。 外側は赤またはピンク色で内側は白く、 外側と内側のコントラストが美しいです。 春、葉に先立って大形で暗紅紫色の花が開きます。花弁は6枚、がくは3枚、雄しべと雌しべは多数が螺旋状につき、上品な強い芳香を放ちます。 ハクモクレン「モクレン」と呼ばれることがある同形の白い花は、別種のハクモクレン（白木蓮）です。白い清楚な花で花びらの幅が広くて厚みがあり、花は上向きに閉じたような形で咲きます。 花びらは太陽の光を受けて南側がふくらむため、花先は北側を指します。「木蓮に白磁の如き日あるのみ」　 竹下しづの女この時期には日差しはかなり強くなり、白木蓮の花も大きく開いてきますが、ちょうどこのころ春一番などといわれる風雨の強い日がよくあります。　 「木蓮に日強くて風さだまらず」　　 飯田蛇笏

  2008.04.04

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  椿

  一般に「椿」といったらこの薮椿を指すようです。「椿」の字は日本で作られた字（春に花咲く）で 中国では「椿」は、栴檀（せんだん）科の 高木である「ちゃんちん」という木のことを指し 、 漢名では日本の「椿」は「山茶花」と記します。「古事記」では”都婆岐（つばき）”、 「日本書記」には”海石榴（つばき）”の字で 表現されています。椿は大変品種の多い花です。日本産の品種だけでも２０００種以上はあると言われています。椿ほど魅力的な花は少ないのではないかと思います。それは、花色と花形の多彩さ、多様さに、艶葉のしっとりとした落ち着き、樹姿のまとまりのよさ、秋から春まで咲き続ける花期の長さ、また、新花も容易に作り出せる夢のもてる植物だと思います。花弁と、雄しべや雌しべとの関係で、一重咲き、八重咲き、千重咲き、等約１０種類の花形があります。一番多いのは一重咲きです。八重咲き（やえざき）というのは、花びらが重なって咲く花の咲き方のことで、普通は変わりものとして出現するが、花が派手になるので園芸植物では喜ばれます。ただし、八重咲きの花では雄蘂や雌蘂が正常に形成されないので、種子や果実は作られない場合が多く、繁殖には株分けなどの栄養生殖が行われます。 「赤い椿 白い椿と 落ちにけり」 河東碧梧桐（かわひがしへきごとう） 「落（おち）ざまに 水こぼしけり 花椿」 松尾芭蕉

  2008.03.28

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  シクラメン

  桜草（さくらそう）科。花弁が上に強くそりかえっている。地中海沿岸地方原産。明治末期に渡来。 初冬から春まで咲く。 年末年始頃から室内でもよく飾られる。 色はさまざま。鑑賞用の園芸植物。 ・花言葉は「清純、思慮深い、内気、はにかみ」 ・別名 日本では　　「篝火花」（かがりびばな）、 花の形が、ひっくりかえったような 形であるところから、篝火を連想しました。 外国では 「豚の饅頭」（ぶたのまんじゅう）。 シクラメンの原産地であるトルコや イスラエルの方で、野生の豚がシクラメンの球根を食べ、豚にとっては饅頭がわり、ということで・・・。 古来はシクラメンは花でなく、塊茎の澱粉を注目されて食用とされていました。大航海時代以後ジャガイモがもたらされると、シクラメンを食用にする習慣はなくなりました。シクラメンの花に着目して、品種改良を行なったのはドイツです。花色もピンクほか白、赤、黄などバラエティに富んだものができました。 「死」「苦」の語呂合わせから病院への見舞いにこの花を持ってゆくのはタブーとされていますが、布施明の歌『シクラメンのかほり』（小椋佳作詞・作曲）がヒットしたことによって、日本における鉢植え植物の生産量はトップクラスになり、冬の鉢植えの代表格として定着しました。

  2008.03.21

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  クリスマスローズ

  「クリスマスローズ」はクリスマスの時期に咲く、バラ（ローズ）に 似た花、ということから命名。 多くは２月の節分頃から３月頃の開花ですが、クリスマスの時期に咲く品種もあるらしい。 　花は中心部の小さい部分です。美しく見えるのはガク弁で、咲き終わっても長い間枯れずに鑑賞することができます。　花色は、白、黄、緑、ピンク、赤、紫、黒といった基本的な色やそれらが複雑に入り交じった中間色が存在し微妙に変化するだけでなく、更に、網目系（ブロッチやスポットが入る）、覆輪系（縁に色が細かく入る）や復色系（２つの色が交互に入る）の要素も加わるため、一つとして同じ花色がないのが魅力です。金鳳花（きんぽうげ）科。学名 Helleborus niger（クリスマスローズ）Helleborus（ヘレボラス）は、ギリシャ語の 「地獄」に由来する。 荒れた土地に自生することから。niger（ニガー） は、地下に横たわる、黒く短い ”根”にちなんだ名前。この根は、ヨーロッパでは古くから薬用として利用していたらしい。非常に丈夫であり、日本中どこでも栽培が可能（沖縄などの南方でも栽培されている話ですが？）で、和洋どちらのお庭にもマッチするため、貴重なガーデニングの素材となるかと思います。切り花としても活用されており、フラワーアレンジメントや茶花として花瓶にいけたりされています。

  2008.03.14

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  梅

  桜とちがって、咲き方も散り方もゆっくり。 梅が咲き出すと、なんとなく春の訪れを感じます。梅は中国原産で、奈良時代の遣隋使（けんずいし）か 遣唐使（けんとうし）が中国から 持ち帰ったらしい。鑑賞用庭木として珍重されてきました。また、寒さに強く、花は芳香があったので、江戸時代は「武士階級」に好まれていたそうです。「馥郁（ふくいく）たる梅の香り」の”馥郁とは、「とてもよい香り」の意味です。 （梅の香りにしか使われないような気がします）奈良時代は桜より愛でられたが、平安時代からは桜のほうに関心が 移っていったようです。 梅の実でつくる梅干しは食欲をそそる赤い色に染めて、日本人にとって最強の食欲増進の効果を持ちました。また、日本における「医食同源」「薬食同源」の元祖的な食べ物といえます。　　「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」 服部嵐雪（はっとりらんせつ）　　「春されば まづ咲く宿の 梅の花 ひとり見つつや 春日暮らさむ」 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 万葉集 山上憶良（やまのうえのおくら）

  2008.03.07

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  カランコエ

  マダガスカル原産で、葉っぱに厚みのある多肉植物です。カランコエは昼の長さが短くなるとそれに反応して花芽を付ける短日植物です。夏に出回る開花株は短日処理という方法で日の当たる時間を人工的に調節するなどして花を咲かせています。自然に咲かせた場合は２月頃に咲きます。冬季は特に乾燥気味の管理をすれば、凍らない限り低温にも耐えます。別名であるベニベンケイソウは、漢字では「紅弁慶草」と書きます。 これはカランコエが赤い花を咲かせ、丈夫で強壮な花と言う特徴が由来しています。 赤以外の花もあるのに？と思われる方もいらっしゃるでしょうが、それは品種改良されて違う色が登場したからであり、本来の色は赤なのです。花言葉は「幸福を告げる」

  2008.02.29

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  水仙

  スイセンという名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺で咲く姿を仙人にたとえたのでしょう。早咲きものは正月前にはすでに咲き出していて（「日本水仙」「房咲き水仙」などの早咲き系は１２月から２月頃に開花）お正月の生け花にもよく使われます。 ３月中旬頃から咲き出すものは花がひとまわり大きいものが多い（「ラッパ水仙」や「口紅水仙」などの 遅咲き系は、３月から４月頃に開花）。学名でもある英名Narcissus「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年の名前で、泉に映った自分の 姿に恋をして、毎日見つめ続けたらいつのまにか１本の水仙花になってしまったと云う話があります。 ”ナルシスト”の名はここからきました。 品種改良の中心地は栽培に気候が適しているイギリスが草分けです。現在ではオランダ、日本がそれに続いています。ニホンズイセン Narcissus tazetta var. chinensis 「日本水仙（にほんずいせん）」が最もポピュラーで、・別名「雪中花（せっちゅうか）」雪の中でも春の訪れを告げるからです。名前はニホンズイセン（日本水仙）ですが、原産地は地中海沿岸。園芸作家の柳宗民はニホンズイセンは、中国から球根が海流にのって室町時代以前に漂着したものが野生化していったのではないか、との説をとっています。スイセンは日本の気候と相性が良いので、植え放しでも勝手に増えます。「其（そ）のにほひ 桃より白し 水仙花」　　　松尾芭蕉（まつおばしょう）「水仙の 香やこぼれても 雪の上」　　　 加賀千代女（かがのちよじょ）

  2008.02.22

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  エリカ

  躑躅（つつじ）科のエリカは６３０種類もありますが、最もよく見かけるのが写真のジャノメエリカ（蛇の目エリカ）です。小さな釣り鐘型のピンクの花で、雄しべのヤク（葯）が黒いのが特徴です。またクロシベエリカ（黒蕊エリカ）とも呼ばれます。エリカは、ほとんど南アフリカが原産地の常緑低木で、冬に開花します。花は筒状か鐘状の小さい花ですが、多花性で開花期には枝いっぱいに花が咲くので、最近では鉢植え花木としても広く利用されています。花色は桃色が大半ですが、そのほかにも白や紫、黄色などがあります。まんなかに黒い目玉のような模様あり、これがぎっしり咲くのがユニークです。日本への渡来は大正以降で、この黒い目玉部分を「蛇」の「目」に見立てた。

  2008.02.15

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  パンジー

  パンジー(英 pansy)　和名：サンシキスミレ（三色菫）花期：秋～春園芸品種として改良されたスミレ科の植物です。現在何千種もあるといわれていますが、もとをたどれば、「ビオラ・トリコロール」という野生種から改良されたもので、品種改良の歴史は２００年近く前（１８１３年）からあったとヨーロッパでは言われています。花が人間の顔に似て、八月には深く思索にふけるかのように前に傾くところからフランス語の「思想」を意味する単語パンセ (pensee) にちなんでパンジーと名づけられました。日本へは江戸の末期に渡来し、花形が人の顔に似ていたことから「人面草」、また蝶が舞う姿に似ていることから「遊蝶花」とも呼ばれていました。自然界に「パンジー」という植物はありません。パンジーの小型のものを特に「ビオラ」と区別して呼ぶことがありますが、特に見分け方などはないみたいです。春花壇の主役としてよく利用されます。花色もバラエティーも豊富なので、パンジーだけでにぎやかな庭造りをすることも可能です。 パンジーを低木や潅木の下に植えると、生物マルチのような効果 (雑草の抑制) を得ることができるパンジーは交配が進み、黄金色、オレンジ色、紫色、スミレ色、黒（濃青による）など多彩な色彩をもっています。パンジーはとても丈夫な植物で、日当たりがいいところで よく生長ます。秋蒔きの一年草であり通常ライフサイクルの完結には足掛け2年を要します。1年目に青葉を茂らせて冬を越し、2年目に花実をつけた後に枯死します（寒冷地では多年草ですが、日本の多くの地域では夏の気候が暑すぎるため枯れてしまいます）。ほとんどの園芸家は、ホームセンターなどで苗の状態で購入し庭に移植するようです。（こぼれ種でも自然に増えます）パンジーがなめくじで全滅！！のこともあるので、ジャガイモやバナナの皮や「ビール」で集めて駆除するのが良策だと思いますが、気持ちが悪い人は「ニーム」の粉末を蒔くと良いようです。「ニーム」はゲジゲジやシロアリなどにも有効で、ペットにも優しい自然のものらしいです。（ホームセンターで買えます）

  2008.02.08

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  プリムラ

  プリムラ（西洋桜草）とは、ヨーロッパやアジアに自生するサクラソウ属（Primula） の原種やその変種、品種、またそれらを交配して作られた品種群(300種以上）です。プリムラ　マラコイデス（メラコ）Primula malacoides ～小さな花を一面に咲かせて、冬を彩ります。マラコイデスの名前はよく知られていますね。サクラソウ科　（半）耐寒性一年草　または多年草　和名：オトメザクラ(乙女桜）プリムラ　ポリアンサPrimula polyantha～ 夏が苦手なので通常は一年草扱い・・和名：クリンザクラ(九輪桜）種類によって耐寒性に差がありますが、いずれも中部以西では戸外越冬できます。　プリムラ　オブコニカPurimula obconica ～花期が長く室内の光でも充分開花するので、冬の室内を飾ってくれます～　和名：オトメザクラ（乙女桜）　咲きみちて　庭盛り上がる　桜草　　　　　　　　　山口青邨桜草　灯下に置いて　夕餉かな　　　　　　　　　　富田木歩

  2008.02.01

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  オキザリス（西洋酢漿草）

  はなかたばみ (花酢漿草)別名：セイヨウカタバミ　 学名は Oxalis bowiei。オキザリス (Oxalis)　は、カタバミ科カタバミ属の球根植物で、葉の形は「白詰草（クローバー）」に似ています。（半）耐寒性の多年草。花色が桃色で、葉色が緑のが一般的ですが、他にも沢山 (約500種)の種類があります。 しぼりかたばみ (絞り酢漿草)　学名は Oxalis versicolor。細長い緑の葉。白花で縁の赤が美しい。南アフリカが原産です。高さは５～１０センチほどになります。１０月から１月ごろ、真っ白な花弁に赤色の縁取りのある綺麗な花を咲かせます。蕾のときには、渦巻き形が床屋の看板柱のように見えます。ふようかたばみ(芙蓉酢漿草) 　学名は Oxalis variabilis 南アフリカのケープ地方が原産です。高さは１０～２０センチほどになり、葉は３出複葉で小葉は円形から倒卵形です。冬から春にかけて、直径３センチほどの花を咲かせます。「はなかたばみ」よりは株が小さめです。わが国では本州、関東地方以西では露地で越冬します。カタバミの全草は酢漿草 （サクショウソウ）という生薬で、その絞り汁は虫さされに効果があります。西洋ではギリシャ・ローマの時代から、ヘビや毒虫などの害を除けるお守りとされていたそうです。

  2008.01.25

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  サザンカ　（山茶花）

  日本が原産地。学名も英名もサザンカ（Sasanqua）江戸時代に長崎の出島のオランダ商館に来ていた医師ツンベルクさんがヨーロッパに持ち帰り、西欧で広まりました。 花はとてもよい香りです。 開花時期は、薮椿は春になってから、山茶花は秋から冬咲き、と異なります。 園芸品種の花の色は赤から白まで様々なものがあります。山茶花と椿は似ていますけど，どこが違うと思いますか？ツバキ（椿）の花は落ちるときにボテッと全部一緒に落ちてしまいます（このことが斬首刑を連想するのか，武士は椿の花を嫌ったそうです）が，山茶花は花びらが一枚一枚バラバラに散ります。椿科の植物は熱帯から亜熱帯に自生しており、椿、山茶花、茶は温帯に適応した珍しい種であり、日本は自生地としては北限です。冬の色気のない景色の中で赤や白の山茶花の花は目立ちますね。「山茶花を 雀のこぼす 日和かな」 正岡子規 「山茶花の 花や葉の上に 散り映えり」 高浜虚子

  2008.01.18

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  センダングサ

  センダングサが本家の「栴檀は双葉より香し」の名前をもらったのは，葉っぱがセンダンに似ているからです。センダングサは世界の熱帯から暖帯に広く分布する1年草の帰化植物。日本では本州の関東以西・四国・九州に分布します。都会でも空き地でよく見かけ、夏から初冬までの間、黄色いチリチリの花を咲かせます。 同属のアメリカセンダングサの頭花は明瞭な黄色の舌状花を持つ点で、他種と区別できます。 国外では観賞用のもので「白の栴檀草（しろのせんだんぐさ）」があります。 花の部分以外はそっくりです。 北アメリカ地方原産。コスモスに似た花で、秋冬に花屋さんでもよく見かけます。５弁花で、コスモスより遅れて、晩秋頃に咲きだします。色は黄色または、ほとんど白に近い黄色で、別名 「ビデンス」 。 いずれも柔らかな一年草で、茎は断面が四角っぽくて節があります。葉は対生して、深く避けて複葉となります。種子（実際には果実、いわゆる痩果）は硬くて棒状で、先端に数本の刺状突起があって、これに逆刺が着いているので、それによって衣服に引っ掛かります。いわゆる「ひっつき虫」のひとつです。

  2008.01.11

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  マンリョウ

  「万両」の名から正月の縁起物として古くから親しまれてきました｡（７月開花）小鳥が運んでくるのか、我が家の庭に色んな小苗が生えています。さほど珍しい植物ではないですが、その中に千両、万両と古い価格の名前がついているものがあります。鮮やかに赤熟した果実は緑の葉とのコントラストが美しく､冬の庭に彩りを添えてくれます｡果実は白や黄色のものもありますが､これはシロミノマンリョウ､キミノマンリョウと呼びます｡本種は古典園芸植物で､江戸時代に改良が進み､葉の形､斑入りなど変化に富んだ数十の品種が現在も残ってます｡語源を手繰ってみると、「有り難や千両万両有り通し」と言って、昔は家の庭に植えられたそうです。赤い実の成る千両、万両、蟻通しの三つの植物を語呂合わせし、お金が何時もあるように縁起を担ぎました。「雪染めて　万両の紅　あらはるる」　　鈴木宗右

  2007.12.28

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  クリスマスカクタス（蝦蛄葉仙人掌）

  １２月にはいると、シャコバサボテンが細長い花を咲かせるようになります。別名クリスマスカクタスと言われるように、クリスマスの頃に花をいっぱい付け、楽しませてくれます。原産はブラジル・リオデジャネイロ州とかで、日本到来は明治初期といわれています。茎節の周辺に突起があり、その形が寿司などでお馴染みのシャコに似ているところから名付けられました。１０月に入り、日照時間が１２時間以下、気温も１５度を下回るようになると開花する典型的な短日植物で、夜間に光が当たる場所で栽培すると開花しません。元来、木や岩などに根を張る着生植物ですが、現在多くは土に植えられて栽培されています。株が古くなると、一種の老化現象で地際から木質化し、貫禄が出てきます。シャコバサボテンの一番の魅力は、買ったあと何年も自分で育てられることです。昨年 ”28年間”も育てられていた人が、「シャコバサボテン写真コンテスト」でグランプリになりました。聖夜近し　蝦蛄葉仙人掌の　百の燭　（古賀まり子）

  2007.12.21

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  オシロイバナ

  黒い実につまった白い粉【おしろいばな科おしろいばな（白粉花）属】　原産地は中米で江戸時代に渡来しました。１本の草から 異なる花の色が咲くことから、英語では「marvel of Peru（ペルーの驚異）」 といわれます。 草丈60～100cm。色は白、黄、桃、紅色で、 夕方頃に活動する昆虫は、花の多彩な色で引きつけ、夜に活動する昆虫には その香りで引きつけます。 ラッパ型の花で、町中に野生化しています。子供の頃、花を摘んで根元をちゅっと吸うと口の中に甘い蜜が入ってきました。おしろいばなの花を使って色水遊びも楽しめます。花が咲き終わり散ってしまう頃、黒色の種が出来たら またまた遊べます。黒色の種を割ると、白い粉が出て来るのですが、それが白粉（おしろい）の様なのです。

  2007.12.14

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  エンゼルトランペット

  朝鮮朝顔は多くの種類があります。「エンゼルトランペット」は英名で、和名は「キダチチョウセンアサガオ」です。トランペットに似た花が春から晩秋にかけて咲き、夜に香ります。花びらの先がとがり、色は白、ピンク、黄色、紫などがあります。朝鮮朝顔は江戸時代の医師、華岡青洲が乳がん手術に麻酔剤として使ったことで知られ、花や種、葉、根にアルカロイドが含まれています。副交感神経の遮断作用があり、鎮痛剤に用いられています。毎年、花を天ぷらにしたり、根をゴボウと間違えたり、種を胡麻と間違えたりして、何人かの中毒患者が出ています。中毒した人がブログで 「ゴボウみたいなので、それを”きんぴら”にして食べちゃったのよ。そうしたら舌が乾いて唾がでなくって、食べ物が飲み込めなくなってきたの。目もボヤーッとして、鏡を見ると目が充血しているし、足はしっかり立たないし、膝から下がぐらぐらガクガク。頭もぼーっとしてフラフラで、何を考えているのか解らないようなってー」 入院したと書いていました。花粉が目に入ったりすると、失明するとか しないとか。「綺麗な花には毒がある」と言います。気をつけて下さい。

  2007.12.07

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