|
カテゴリ:カテゴリ未分類
『書経』にある「九徳」をご存じでしょうか。
舜帝の臣・皐陶が 舜帝の面前で「徳のある人間とは」について語ったものとされています。 寛にして栗 … 寛大だが、締まりがある 柔にして立 … 柔和だが、事が処理できる 愿にして恭 … 真面目だが、丁寧でつっけんどんでない 乱にして敬 … 事を収める能力があるが、慎み深い 擾にして毅 … おとなしいが、内が強い 直にして温 … 正直・率直だが、温和 簡にして廉 … 大まかだが、しっかりしている 剛にして塞 … 剛健だが、内も充実 彊にして義 … 強勇だが、正しい この話をしていた際に、「中庸」という言葉が出て、ん、少し違うのでは と思ったのです。 過不足ない。どちらにも偏らないスタンスを指すのが中庸だと思いますが (意味の誤解があったら、ごめんなさい)、この「九徳」の「にして」 は「A」も「B」も、ということを求めています。 対立している状態。時に矛盾や対立をはらむ状況を、包括し、成立 させていく力を求められるのが、統率者、リーダーです。 状況や気質については、「or」ではなく「and」をいかに成立させるか。 経営者・リーダーの「&」の力が、質実剛健な規律ある、それでいて 包容力のある温かい組織を創るのでしょうね。 対抗するような2つの事柄を「&」で結んでみると、状況への甘えを 戒められるようなフレーズになるので、面白いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.24 09:07:17
コメント(0) | コメントを書く |