愛に生きた女性達
日曜日の朝、一週間分の録画番組を見る。これが習慣のようになっている。そして、先週放送されていた番組でモード界の巨匠ココ・シャネルと日本の女流作家の巨匠宇野千代の特集番組が放送されていた。どちらも、各界で巨匠と呼ばれた人。しかし、どちらにも共通するのが、「愛」その番組で大変心に残った言葉を留めておきたいと思った。まずは宇野千代宇野千代は4度の結婚、そして4度の離婚を経験している。その3度目の結婚の相手は、画家の東郷青児彼は宇野千代と結婚する前に、若い女性と自殺未遂をはかっている。宇野千代と東郷青児がすれ違いの時期に東郷青児は自殺未遂の相手と浮気。その時の言葉で「一緒に死のうとまで思った女に、勝てるわけないじゃない」本当にそう思った。そんな相手が自分自身にいたわけでもないけど。。。そしてそんな宇野千代が自分の恋愛観を以下のように言っている。『恋愛の武士道』「追いかけてはいけない 追いかけないのが恋愛の武士道である。」と。何だか理解できるし、共感できる。ともすると、自分もそうだったような気がしてならなかった。そして、4度の離婚を経験した彼女は『離婚十戒』なるものを残している。第一条…妻はその新婚生活の始めから、ただ一刻も夫の傍らを離れることなかれ、第二条…妻はその夫の最初の浮気の時、徹底的に、めちゃくちゃにヤキモチをやくこと。夢にも『あたし、あなたを許すわ』などと言うことなかれ。第三条…家庭の中を警察署にすることなかれ、第四条…ケンカしてくしゃくしゃした時に、直ぐに表へ飛び出すことなかれ、第五条…『あなたと違ってあたしだけはいつも正しい人間よ』と言う風にすることなかれ。反対に、妻はいつでも、夫の悪いことの共犯者になることです。第六条…夫の描く夢を、方っ端から叩き潰すことなかれ、第七条…夫の欠点を夢にも言葉に出すなかれ。また心の中でも、繰り返して考えることなかれ。夫に関してはオノロケ以外は口にすることなかれ、第八条…絶えずブツブツこぼしていることなかれ第九条…いつもどこか体の調子が悪い、と言って訴えることなかれ、第十条……何事にも、陰気で深刻な表情をすることなかれ、!何だか深いなぁ~。晩年、着物デザイナーとして活躍された宇野千代桜のデザインが多かった。桜のように華やかにそして散り際も華やかに。そんな女性だったのかなぁ~って感じた。そして、もう一人の女性ココ・シャネルシャネルの5番の名前の由来を聞いて、それもへぇ~って思ったけど、彼女の人生に大変共感を覚えた。幼き頃、フランスの下級階級の子供として生まれ、孤児院に預けられ、そして育った彼女。その幼少期の体験が、彼女の人生の根本にあるように感じた。彼女は経済力も地位も名誉も手に入れた。ただ、彼女が最も望み、けど得られなかったものそれが温かい家庭と安定した「愛」そうだったんじゃないかと。。。番組の中で、シャネルの言葉として言われていた言葉『孤独は砂漠 そこに愛はないから』そして、『明日は日曜か。。。』シャネルにとって日曜日は最も孤独を感じる日誰もが働くことなく温かい家庭で身体を休める日だから。。。そして、彼女は最も嫌いな日曜日に永遠の眠りについたそうです。『明日は日曜か。。。』この言葉。自分の胸に深く残りました。自分の幼い頃、同じように感じていたし、今も感じる感覚だから。。。そして、シャネルが愛したもの。それは、彼女の星座でもある「獅子」なんだそうです。獅子は『勇敢で忠実 しかし愛に悲しみを伴う運命』強く美しくそして悲しく人生を生き抜いたココ・シャネル。何だか、すごく気持ちがわかる。そんな気がしてなりませんでした。「愛」が欲しい。きっと、いろんな幼き頃の人生が、そう感じさせるんでしょうね。人生いろいろです。