在宅ターミナル(1日目)
2010年5月30日(日曜日)六甲病院の緩和病棟ホスピスに入院して今日で6日目、感染症の高熱で一時危険な状態にもなりましたが抗ブドウ球菌剤「バンコマイシン」投与と、同じくブドウ球菌に効力のある抗菌剤「バクタ」の連続内服により何とか、危険な状態は脱しました。ちなみにこの週末には会いたい人はみんな集めて下さいと言われていたけど、今日の朝のドクター回診時には「顔色もいいし、心拍もしっかりしていて熱も平熱に下がったし、いい感じになりましたね」と、ちょっと不思議そうな顔をしていました。 それでは、バタバタとした転院騒ぎも収まってきたので、闘病記の続きを再開する事にしますね 2010年5月21日(金曜日)待ちに待った退院の日です。午前8時すぎ、退院前最後の採血が有りました。HBC 10,5HRBC 290LHB 9LHT 26,3LPLTC 27,2CRP 3,0H数値に高い低いはあるけど、CRP以外はほどほどの数値で安定しています。最後の採血と言う事で血液像の結果がなかったので白血病細胞の数値が不明なのが残念だったけどもう治療はしないのだから、白血球の詳細データは必要ないのかもしれませんね この日は朝からバタバタと退院の準備をして、お昼前に主治医の最後の診察がありました。「○○さん、良かったね!おうちに帰れますよ!!」主治医が明るく声を掛けてくれたのですが、父は「先生、私もうあかんの?」その言葉に私も主治医もびっくりしましたが主治医がすかさず「ちがいますよ~病気が良くなってきたから退院するんですよ」自分の体調の悪さを考えるとこんなセリフは信じようもないけど、それでも父はうれしそうに「ほんま!?病気ようなってきたん?」「それやったらうれしいなあ~」と、にっこりと笑ったので、ほっと一安心しましたそして、主治医は立ち去り際に「ほんと困った事が有ればいつでも来て下さいね!」と、声をかけて下さり、その優しい言葉に私は今までの自分の激しい言動をちょっぴり反省したりもしましたが、時すでに遅しで仕方ないですね~~(うれしい事に、主治医はこの言葉通り今も父の病気についての知識に乏しいホスピスのドクターたちと連携していろいろアドバイスして下さっているようです。ほんとに感謝感激いつかお礼参り・・・ではなくて、お礼の言葉を伝えることのできる機会があればいいのですが・・・) で、その後病院で最後のランチを頂き(もちろん食ったのは私です)予定通り13時半に11南病棟の看護師さんたちに見送られながら、介護タクシーで自宅へ向かいました。自宅に戻って、かわいいにゃん子に目を細めながら介護ベッドに横になった父は「疲れたなあ~~」と言いながらウトウトし始めました。その寝顔を眺めながら在宅を決意してよかったと、この時は思いました。その後は在宅ターミナルへ向けて、在宅ターミナルのドクターや訪問看護、ヘルパーサービス、ケアプラン担当のケアマネさんなどと忙しく打ち合わせや契約を交わし、すべての事務処理や診察が終わったのは5時ころ ほんと、長い一日で疲れましたがこの日は父も比較的元気で痛みもさほどでもなく、かわいいにゃん子たちも久々に私と父がいるので、それぞれ好きなところでダラ~~~ンと寛いでいました。 父もやっぱり家はいいなあ~~と、しみじみ、うれしそうでした