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テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本の紹介
本年も「中世武士団をあるく」 よろしくお願いいたします 昨年は仕事に忙殺され、秋から更新がとまってしまいました。 最大の理由がこの本の執筆です。 『戦国争乱をいきる 大名・村、そして女たち』 さまざまなアクシデントがありましたが、昨年末、なんとか無事に世に送り出すことができました。 2005年に放送されたNHKカルチャーアワー「戦国争乱の群像」のために書き下ろしたガイドブックがベースです。 このため、章立てをはじめ、基本的なところはかわっていませんが、大幅に内容を追加し、新たな研究成果もとりいれたため、ページ数にして、およそ1.5倍に増えています。 おかげさまで販売状況も堅調に推移しており、ガイドブックよりもさらにわかりやすくなったという声も届いています。 内容については、編集者のかたがうまくまとめてくださった本の紹介文を掲載しましょう。 戦国時代は「力量」の時代でもあった。 室町幕府を中心とした秩序が崩壊し、各地に割拠した群雄は、お互いに覇権をきそいあった。 しかし、戦国時代の主役は英雄たちだけではなかった。 崩れた中央政府のかわりに、地方が力を得て、新しい秩序を形成する時代でもあった。 大名を支える家臣や村の人々や女たちもまた時代の主役であり、西国への幹線経路としての瀬戸内海を中心に活躍した海賊等も時代の担い手であった。 第1章 戦国大名の実像 力量の時代 大名への道 君は船、臣は水にて候 第2章 大名の戦場・村人の戦場 戦場の掠奪 生きるための戦場 雑兵に支えられた軍団 豊饒と平和を祈る 戦う村 第3章 父の偉業・子の重圧 父の期待 重圧の日々 未来を托す「三本の矢」 隆元の願い 第4章 素顔の戦国武将 愛しているのは源助だけだ―武田信玄 大酒を飲むな―毛利元就 聞きなさい、父の仕合せな物語を―吉川経家 第5章 乱世を生きる女たち 夫を改める妻 妻の力・母の力 猛き女たち 第6章 海賊衆の世界 海の秩序を守る海賊 台頭する三島村上氏 潮に守られた海の城 能島の海 第7章 秀吉襲来 大名の危機管理 村の危機管理 内容は、大名の戦国、村の戦国、女たちの戦国、そして海賊衆の戦国と、多岐にわたりますが、飢饉・戦乱・疫病が毎年のように襲う戦国時代、その過酷な時代を人々はどう生きたのか、これがこの本をつらぬく視点です。 戦国時代は大好きだけど研究者の書いた本は難しくて読まないというかた 歴史小説は好きだが研究者の本はどうも…と思われているかた さらにはゲームで戦国時代にはまっているかた また、手軽に戦国社会の実像を読み解きたいかた こうした方々を念頭に、できるだけわかりやすい記述を心がけました。 小説やテレビとは異なる戦国社会の実像、一度、体験してみませんか。 NHKライブラリー(NHK出版)の一冊 定価は970円+税となります なお286頁の7行目に誤植がひとつあります。 ここは、「に達いなかった」ではなく、「に違いなかった」になります。 お手数ですが、訂正のうえご一読ください。 「中世武士団をあるく 安芸小早川領の復元」もまもなく再開します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.01.07 12:59:36
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