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Feb 22, 2016
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カテゴリ:仕事
仕事を今回『解雇』された経緯にはこんな背景があった。

さかのぼる事、昨年の10月に施設で1件の死亡事故が起こった。

原因は窒息死。

当日は食レクということで通常のフロアーではなく

最上階の多目的スペースで戻り鰹のたたきの実演を行っていた。

窒息死はそのイベントのかつおを喉に詰めて亡くなった。

当然、事故後検証を行い報告書も管轄の自治体に届けなければならなかった。

第一発見者はそのフロアーで掃除をしていた若い女性職員。

しかし、その職員はフロアーの掃除をしており、その亡くなった方の傍には付いていなかった。

では、誰が最後にその方に付いていたのか?

その時の証言では亡くなった方に当初付いていたのは派遣社員のAという職員と言うことは分かった。

その職員は「あと、お願いします」と言って他の入居者の方を部屋に連れて帰ったと証言していた。

では、誰がそのあとに亡くなった方についていたのか?

そこについては色々な憶測が流れ、11月に辞めていった当時の相談員が怪しいのではと言う見解が

大方の予想だった。

しかし、確証は無かった。

検証に際して、その点をクローズアップし、職員Aが誰に託したかと言う議論は行われていたが

アドバイザーのBが「犯人探しは止めましょう」と言う言葉で当時は深く掘り下げて議論しなかった。

で、自治体に出す事故報告書は看護師と相談して、その辺りを明確にせず報告書を提出していた。

事故から程なくして、ことあるごとに派遣社員のAをアドバイザーのBは明らかに

Aを辞めさそうとしている事が度々有った。

確かに、派遣社員Aにも悪いところは見受けられたが、アドバイザーBの言動は少々度が過ぎていると思い

アドバイザーBに注意を繰り返していた。

しかし、人員的には厳しかったためにここ数ヶ月、派遣社員のAはアドバイザーBの言動で何度も辞めると

言っていたが、それを皆でなだめて退職を阻止してきていた。

だが、今年に入りそれがBのAに対する言動がパワハラの如くエスカレートし、Aは私に辞めると告げていた。

その際、Aは「今だから言いますけど...」と言って昨年10月に起こった事故の経緯を明確に私に告げた。

その内容は当初、亡くなった方に付いていたのは確かにAだった。

その時、Bが手の掛かる方の介護をして、食事も摂れていないようだからAは好意でBと交代したと言う。

Bはそれを受け入れ、亡くなった方に付いていたという。

AはBに亡くなった方を託したので、そのまましたのフロアーに降りたらしい。

Aはその時の様子を克明に覚えており、とても付け焼刃で思いついたうそとは思えなかった。

あの日のことを思い出すと、一番狼狽していたのはBだった。

Bは亡くなった方の名前を叫びながら、慌てて1階にあったAEDを取りに来ていた。

それははっきりと覚えている。

また、当日の朝にBは田舎から両親が出てくるので午後から業務を少しだけ抜けさせてほしいと

言っていたことも覚えている。

その他、Bは看護師の資格を持っているのだが、当日亡くなった方を救急搬送する際、同行してほしいと

言ったが、それを断っていることも覚えている。

しかし、このBは理事長のお気に入り。

今まで、何度か理事長にBの素行について問題がある点や

職員から出ているBに対する不満を何度か報告していたが、理事長は余り大きな問題にしてこなかった。

そこで私は自身のクビ覚悟の上でこの事故の新事実を元に、経営会議でBの解任を求めたが

理事長は「今更そんな昔の話を持ち出して」と言い、会議では終始Bを擁護した。

逆に会議ではこの議題を提示した私を理事長をはじめ、外部のコンサルタントが挙って責めた。

その後も理事長は私に「結局何が言いたかったの」と死亡事故とBの因果関係を明確にするどころか

「私がその場に居ても『犯人探しは止めましょう』と言う」と断言した。

結局、経営会議のあった翌週から毎日のように理事長が施設に来て、私以外の関係者を呼んで密会し

最後に私を呼んで『解雇』となった。

『解雇』の理由も私が営業に出ていないことと、昨年末から退去者(痰吸引が必要で戻れない方)や

入院者が増えたのに職員の配置を減らさなかったことが主な『解雇』理由とされた。

営業に出れなかったのは、理事長がコンサルタントからそこが経営している施設と比較して

配置している人員が多いと吹聴され、私が施設長になったときから『事務所の人間は全て現場に出ろ』という

訳の分からん机上の空論を打ち出し、殆ど現場に”一職員”としてシフトに組み込まれていたため

営業に出れなかった。

だから、事務仕事は定時後が殆ど。

そんな状況では当然、営業なんて出れない。

人員の削減については理事長は具体的に日勤2名体制を1名にしなかったことが、私の采配ミスと言われた。

ここの施設は毎月約30万円の費用が必要。

はっきり言って、相場よりも高い。

だから、入居者の方はそれなりの資産のある方じゃないとは入れない。

昨年の夏に約10名の職員が辞めて、バタバタしていたときには入居者は当然

その家族からもクレームが来ていた。

理事長は人員に関しては計算上、法律に抵触しなければギリギリの人材でよいと思っている。

この取って付けたような『解雇』の理由を聞いて、余りにもアホくさく、先に『解雇』と言われていたので

あえて反論しなかった。

最後の出勤日にドライバーのおじさんから聞いた話では、施設が開設して未だ2年半だが私を含め

既に4人は『解雇』されていると言う。

どう考えても異常な数値。

恐らく、また人員削減の話を理事長が打ち出し、それに着いていけない職員が退職。

サービスの低下は目に見えている。

場合によってはまた死亡事故が起こることもあるだろう。

私が思うに、介護業界は歴史が浅くまだまだ未熟な業界だと思う。

そして、参入しているところは『介護保険で儲けられる』という思いで多岐に渡り

様々な業界から参入している。

だから、中にはこんな危なっかしい施設もある。

それに、この業界は慢性的な人手不足に直面しており、管轄の職安では介護職の有効求人倍率が

正社員で10倍、パートにおいては20倍と言う異常な事態が起こっている。

その上、介護職の賃金は安いので、少しでも気に入らないことがあれば職員は直ぐに辞める。

そんな状態だから、職員を定着させることと育てることは必須条件になる。

また、角度を変えてみれば、”人手不足=即採用”となるケースが往々にしてある。

だから、Sアミーユの転落事件のようにあんな職員も存在する。

あの事件は介護の現場を知っている者としては心が痛い。

正直、面接に来た段階では、その人物の判断は本当に難しいと思う。

だからと言って、介護をする人が全てそんな人たちばかりではなく、本当に介護が好きで

やっている方も沢山居る。

私自身もこんな苦汁をなめさせられたが、介護の仕事がやはり全く嫌いにはなれない。

正直、私の介護技術はそんなに優れているわけじゃないが、今回施設長をやって大変だったことは多かったが

勤務最終日に入居者の方々に「今日で最後です」と挨拶をして回ったときに泣いて下さる方も居た。

そんなことを経験するとやっぱり、この仕事を嫌いになれないんだな。

ま、結局は今回『解雇』となって転職活動をしなくてはならないんだけど

介護業界を離れたい気持ちも有るが、もう一度関わりたい気持ちもあるんだよなぁ~

もうちょっと、再就職についてはよく考えてみます。








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Last updated  Feb 23, 2016 01:02:46 AM
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