今朝、速報で行方不明だった北海道の男児が発見されたという一報が入った。

詳細が分かるにつれ、六日間水だけを飲んで過ごしたという。

幾ら、自衛隊の演習場の宿泊施設で過ごしたとは言い、夜は当然真っ暗だっただろうし本当に怖かっただろう。

未だ僅か7歳である。

正直、事件発生から六日も経過し、捜索も今日で縮小するとの報道もあり絶望的だと思っていた。

誰もが、最悪の事態を考えられずに入られなかったところの発見。

本当に良かったと思う。




しかし、この事件の当初から彼の父親に非難が集中していた。

山菜採りに行っていたという当初の父親の証言から、『躾』という手段で現場に置き去りにしたと言う事実に

恐らく、大半の人間がこの点に非難した。

確かに、「山菜採りに行った」というその場しのぎの嘘をついてしまったことは許されないかもしれない。

ここで、問題になってくるのは『躾』というキーワード。

同年代の子供を持つ立場として、俺はあのお父さんのしたことは一方的に責めれない。

『躾』に至った経緯は男児が石を人や車に投げていたことが発端。

相手は7歳の男の子。

それくらいの子供ならやってしまいそうな行為。

恐らく、男の子はお父さんに注意されても、言うことを利かなかったんだろう。

それで、父親は『躾』と言っているが、『お灸をすえる』つもりで彼を山中に置き去りにしたのではないかと思う。

それを証拠に、父親は5分後に現場に戻っている。

この行為は本当に非難されるべき行動なのだろうか？

実は俺もしゅんが幼い頃、同じような経験をした。

しゅんが幼稚園に行くか行かない頃のことだ。

それはしゅんと二人だけで、弁天町に有った交通科学館に出掛けたときのこと。（今は無いが）

しゅんは幼い頃、電車が大好きだった。

そんなしゅんを喜ばすために連れて行った。

しかし、しゅんはそこで迷子になる。

その原因は、しゅんに昼飯の弁当を食べさそうとしたのだが、しゅんはミニSLが乗りたくてしょうがないようで

全然言うことを聞かなかった。

ただ、そのミニSLは整理券が無くては乗れず、既に整理券は配り終わっており手に入らなかった。

それを何度も説明して、しゅんを諭したが言うことを聞かず、弁当を食べているときに走ってその場を出て行った。

「勝手にせい！」

俺はそう言って、しゅんを追いかけなかった。

何故なら、その施設には出入り口が1つしかないので、正直過信していた。

俺はしゅんがその場を離れて、少し経ってから探し始めた。

しかし、中々見つからない。

時間の経過と共にそれは段々、焦りに変わり、自分ひとりでは無理かもしれないと思って先ず1つしかない

出入り口の受付で、そのことを伝え当日デジカメで撮影していたしゅんの写真を見せて外に出ていないか確認した。

そしたら、受付の方は警備員を一人裂いて下さり一緒に探してくれた。

結局、その直後にさっき見たはずの機関車を展示している前で、しゅんは何事も無かったように立っていた。

それを見つけたとき、安堵よりも先にしゅんに申し訳ない気持ちで一杯になり、幼いしゅんに何度も謝った。

しゅんもそこで安心したのか、泣き出していた。

こんな経験があるので、北海道の1件は人事にも思えないし、何処にでもいるお父さんならしてしまいそうなことだと

思う。

しかし、現場上空の映像を見たら確かにあの山中でとは思う。

ただ、俺も胸を張って言えるほど”良い父親”ではないが、同じような経験をした者にとって、あのお父さんを

責めることは出来ない。

確かに、沢山の人が捜索に関わり、その費用が掛かっているのも確かだが、それを『鬼の首』を獲った様に

Facebookで責めている奴はどうかと思う。

因みに余りにも、酷いことをコメントしている奴が居たので、そいつのプロフィールを見てみたら

『独身』となっていた。

子育てもしたことの無い、何も分からん若造がこのことでコメントする資格なんて無いんじゃ、ボケ！！