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Jun 13, 2016
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カテゴリ:映画





この映画、ずっと前に手に入れたけど、見る勇気が無かった。

以前、某国営放送局で藤原紀香がやっていたのを少しだけ見たけど

何かまた病気に引き込まれたら?って思って避けてきた。

しかし、先日主治医に「もう、薬は飲まなくて良い」と言われたのをきっかけに重い腰を上げた。

あと、旦那を『ツレ』と呼ぶ主人公にも共感が持てなかったしね!(笑)




【ネタばれ注意!】
物語は『ツレ』が体調を崩し、診察を受けると”うつ病”と診断されるところから始まり

妻が「会社を辞めないと離婚する」と言って、自宅療養生活から、この本を書くまでがストーリー。

病気の初期の症状から、”うつ病あるある”を結構事細かに表現されているところには共感を持った。

最終的には”ツレ”がこの本をプロモーションする会社を自宅で立ち上げるところまでに至る。

これは闘病生活の成功例だと思う。




まぁ~こんな成功例は”マレ”だな。

先ず、「会社を辞めないと離婚する」なんて殆どの場合、言われないと思う。

この病気の最大とも言える問題は”金銭問題”なんだよな。

うちも、貯蓄なんてあっという間に切り崩して無くなった。

しかも、この夫婦には子供が居ない。

それも、闘病生活には一役買っていると思う。

俺の場合、病気になった頃は子供が居なかった。

結婚して5年目でやっとしゅんが産まれた。

しゅんが産まれるまでは、正直子供には恵まれないと思って、諦めていた。

でも、正直しゅんが産まれた頃の俺って、嬉しいことは嬉しかったけど、多分、父親として『失格』だったと思う。

そんな、『失格』な俺が少しずつだが、『父親」として自覚し始めたのが、ももが産まれたとき。

恥ずかしながら、ももが産まれたときは失業中。

嫁さんに「もう一人子供が欲しい」と言われたときは

「しゅん一人でいいやん」

と言っていた。

当時の俺は、もう一人の子供の親になるなんて考えられなかった。

恐らく、そのことでまた自分が追い込まれると思っていたに違いない。

ももが産まれてから、少しずつ変わっていったんだよな。

しゅんが産まれた頃、俺は殆ど子育てには関わらなかった。

当時嫁さんに「子供が好きなんて嘘!」とよく怒られた。

そんな状態だったから、子供をもう一人なんて気にはなれなかった。

今振り返ってみると、ももが産まれたときから少しずつ変わったのは、出産に立ち会ったことが大きかったのかも?

本当は立ち会う気は無かったのだが、嫁さんに陣痛が来てからずっと付き添っていた。

陣痛が来てから、ももが産まれるのには約20時間位掛かった。

その間、医師の指示で階段の上がり降りに付き合ったりした。

それで、「分娩には部屋が選べますがどうされます?」と聞かれた嫁さんは和室で産むことにした。

で、その和室でずっと付き添っていたら、出産時に部屋を出るタイミングを逸してしまい、結果的に立ち会った。

それを一部始終見ていた俺は、何かが変わったんだろうな。

『”親”となる責任の重さ』

それは、しゅんが産まれる前に訪れた伊香保温泉で出産祈願をするために立ち寄った

神社の神主さんに説教された言葉が蘇ってきた。

あの旅は恐らく夫婦二人っきりで出掛けた最後の旅行。

そこで、色んな方に出会って掛けて頂いた言葉の数々は心に沁みた。

今考えても、あの旅は人生の中で一番素敵な旅だった。

そんな事があって、ももが産まれたときからは少しずつ子育てに参加した。

この頃から少しずつ病気も好転していく。

仕事も試用期間で辞めることはなくなった。

ただ、こんな俺が勤められたのは不景気故のブラック企業でしかなかったんだが...

現に今も『無職』だし...



この作品でしきりに『頑張らない』と言うことがテーマになっている。

そのこと自体は共感出来るんだが、現実はそうは甘くない。

国が「ストレスチェック法」を50人以上の事業所に対して義務付けたが、”50人以上”の事業所に対してである。

そんな会社は正直、大手しかない。

昨今、パワハラ、モラハラなど言われてきたが、悲しいかな俺が発病した当時はそんな言葉すらなく

俺は『ノイローゼ』というレッテルを貼られて、左遷された。

ハローワークの『障がい者向け求人』ってのもあるけど、それに縋ろうとした俺は主治医に止められた。

主治医曰く、その求人を利用して働いた方の大半は『偏見』を持たれ

逆に病気が悪化したケースが多いと言うことだった。

『頑張らない』

本当は精神疾患を持つ人間にはとても大事なこと。

でも、それを貫くって事実上は難しい。

昔、薬を変えてこの映画でも出てくるように、とてつもない睡魔に襲われたことがあった。

そのとき、療養と言うことで実家で2,3日過ごしていたとき、両親から『怠け者』と言われた。

実の親だって、そんなもんだ。

酷いのは、発症して初めて行った心療内科の医者ですら『怠け者』って言われた。

だから、尚更他人には分からない。

そうなると、ひたすら仕事では精神疾患であることを隠し通す。

現に最初就職した会社で発病したのに、『ノイローゼ』と言われていたんだから。

幾ら精神疾患であることを隠しても、転職回数が多ければ敬遠するしね。

結局、ワーキングプアから抜け出せない。

でもね、『生きる』と決めたら泣き言は言ってられない。

よく、『病気のせいにしている』何て言われることもあったけど

現実は『病気のせい』にしても誰も助けてくれない。

でもね、俺の場合いつの頃からか『なんとかなるさ』と思うようになってきてから症状は好転した気がする。

追い詰められた頃は、通勤電車の駅で通過する列車を見つめて、『飛び込んだら楽になる』って何度も思った。

当時は今住んでいる家が嫌いで、「俺が死んだら、この家のローンはチャラになる」ってよく嫁さんに言っていた。

でも、結果的には『死』を選ぶ勇気も無かったのよね。

ここ数年、子供が居て、この家で暮らせることはとても『幸せ』を感じるようになった。

ある意味、『結果オーライ!』だ。

好きな言葉に明石家さんまの言う『生きてるだけで丸儲け』って言葉が好きだ。

今まで生きていたからこそ、子供達の笑顔が今見れている訳だし

今は失業中だけど嫁さんに「あかんかったら、また辞めたらいいやん」って言われていることで

凄い精神的に楽になった。

(昔は嫁さんも「辞めんといて」って言っていたけどね)

だから、今は『なんとかなるさ』と思って、前を向いていこうと思うんです。







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Last updated  Jun 14, 2016 01:03:52 PM
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