写真は丁度4年前。

しゅんが初めて少年野球の体験に出掛けた日の夜の写真。

まともにキャッチボールも出来なかったしゅんが体験で守備や打撃の練習をさせてもらい

「野球をやる」

と言ったあの日の写真。

奇しくも今日はドラフト会議。

しゅんの目下の目標は『甲子園』。

何処まで真剣だかわかんないけど、”影ながら”応援している。（つもり）

それが叶って、いつの日かドラフトに掛かるような日が来るのかなぁ…



どころで、ＴＶでやっていたドラフト会議の特番。

その中で紹介されていた一人の選手が気になった。

結果から言えば、彼は残念ながらお声は掛からなかった。

しかし、その紹介VTRが異常だった。

子供の頃、彼は「絶対にプロ野球選手」になると夢を持ちひたむきに取り組んだ。

彼は父親に一緒に練習に付き合ってほしいと言うと、父親はそのひたむきさに打たれて

彼の練習にのめり込む。

結果、父親は経営していた会社に出なくなるほどのめり込む。

その結果、社員に横領され、多大な借金を抱えて廃業に追い込まれる。

そんな状況でも父親は息子が高校に入るまでは働かず、彼の練習に付き合った。

当然、妻とは関係がぎくしゃくし、離婚までには至らなかったが家庭は崩壊する。

だから、彼は『プロ野球選手にならなければならない』と言う使命をかされる結果に。

思ったのは、親父がここまでのめり込んだら息子が可愛そう。

そりゃ、子供の夢を叶えてやろうとする親としての気持ちは分かる。

だが、ここまですると単に父親が息子の夢に乗っかっただけの気がする。

ましてや、今回彼は社会人野球の誘いをすべて断って、ドラフト会議に臨んだ。

父親がインタビューで

「私も苦しかった」

と言っていたが、それは本末転倒だろう。



一方、4000円の家賃の家に住んで母親一人で息子と娘を育て、プロになりたいと言う息子の夢のために

仕事を増やし、それでも足りないお金は寄付を募ってまで、息子に野球を続けさせたお母さんは

素晴らしいと思った。

当然、息子も家庭の事情が分かって、高校進学の時にこれ以上自分が野球を続けたら

母親に迷惑をかけると思い、進学せずに手に職をつけて美容師になると言い出す。

しかし、母親は息子を説得し、関係者にお願いして彼を名門の高校に進学させた。

彼は更に精進して、結果大学まで進学して今回のドラフトで巨人に1位指名された。



勿論、色んな親の考えがあるとは思うが、親が子供の夢に乗っかったらあかん。

子供の道しるべを作ってやるのは良いとは思うが、子供の夢に乗っかって自己満足している親じゃ

本当に子供が可愛そう。