昨日の朝早く、弟からLINEのメッセージが入っていた。

内容は…

親父が誤嚥性肺炎を起こし、嘔吐を繰り返し、延命治療をどうするかという電話が病院から入ったらしい。

午前中は糖尿病内科の予約が入っていたので、それが終わり次第、嫁さんと病室に駆け付けた。

親父が居る病室へ案内されると、親父は酸素マスクを付けられ、かなり呼吸が荒かった。

主治医が急遽、手術が入ったため、それが終わってから説明を受けた。

どうやら、胃ろうに白湯から栄養剤を入れたところ、腸が機能しておらす、それが原因で誤嚥を起こし

肺に入ったので、誤嚥性肺炎を起こしたらしい。

主治医からは、日本で一番効果があると言われている抗生物質を投与するが、本人の体力次第で

最悪の状況も考えておいてほしいとのこと。

「ここ1，2週間が山です。」

あとは、本人の体力次第と言われた。

発熱もしており、息も荒く、ここまで苦しそうな親父は始めた見た。

『ここまでか…』

親父の様子を見て、最悪の事態の想定をして、そのあとすぐにお袋の病院へ行き説明した。

そんな状況だったので、今日は正直仕事もイマイチ上の空だった。

万が一のことを考え、上司にも親父の状況を伝えた。

で、明日は病院の面会時間内に病院へ行けないので、仕事終わりに、親父の病院へ行った。

すると、昨日居た病室には既に居なかったので、ナースステーションで親父の居場所を聞き、その部屋へ

案内してもらった。

看護師さんは、

「回復されたので、病室が変わりました」

と言われ、三人ほど居るカーテンで仕切られた病室に案内された。

覗くと、親父は酸素マスクを外していた。

『あれ？』

と思い、親父に

「おー」

と声を掛けると、親父は弱々しい声ではあるが、

「おー」

と言って、手を挙げた。

おまけに、昨日より全然顔の血色が良い。

時より、咳はするものの、昨日よりは劇的に回復して、親父の手の握力も感じた。

正直、驚いた。

昨日死にかけていた人とは思えないくらいの回復。

日曜日にお袋を連れてくることも話すと、そのことも理解していたようだ。

今日は主治医と話せなかったので、詳細は分からないが、今日の様子を見ている限りでは一安心した。

ただ、あそこまで主治医に言われていたので、手放しでは喜べないのだが…

このまま、急変しないことを祈る限りだ。