カテゴリ:全教科に関連するもの
こんなにわかりやすく説明してるのに、どうして理解してくれないんだー! って思ったことありませんか? 初めはうなずきながら聞いていた生徒も、こちらが加熱するに従って、むしろ無反応になってきます。 説明もいろんな角度から試みて、絶対知ってるはずのことからはじめようとしても無反応。 「1たす1は2だよね。」というような簡単なことを確認しようとしても無反応。 こちらもだんだんイライラしてきて、 「この子は頭がどうかしてるんじゃないだろうか。」などと思い始めたら赤信号です。 このときの子どもの頭の中をのぞくことが出来たらきっとこんな調子でしょう。 「ふぅー、もう疲れちゃった。早く終わらないかな。」 すでに、考えることを断念しています。 どんなにわかりやすい説明でも、相手が聞いていなければ理解できるはずがありません。 そもそも理解するということは、本人の頭が回転していなければ不可能です。 さてどうしましょう。 すでに長時間に及ぶようなら、休憩がまず必要でしょう。 夜遅ければ、再開は翌日以降にしましょう。 そして再開するときは、改めて説明をはじめるよりも効果的なことがあります。 本人に説明させるのです。 「解ることだけでいいから説明してみて。」 「間違っててもいいから。」と言い添えると効果的です。 あるいは、「ちょっと考えてみて。」とか「図を描いてみて」なども良いです。 説明を聞くという苦しみから、一度解放してあげましょう。 そして、本人に考える時間を与えましょう。 一度考えさせて頭が回転しだしたら、そのとき出てきた情報をもとに解っていないところだけ説明してあげましょう。 (このとき、あれもこれもと欲張って説明しない方がよいです。) ひとつ理解してもらえたら、続きはこちらで説明しないで、また本人に考えてもらいましょう。 「これが解ったら、続きも解るかも。ちょっとまた考えてみて。」 てな具合です。 わかりやすく説明するから解るのではありません。 本人の頭が回転するから解るのです。 説明よりも、相手が考えるための的確な質問を工夫する方が効果が高いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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