テーマ:小学生の勉強(1316)
カテゴリ:全教科に関連するもの
普段、母親や先生と勉強しているときは良くできるのに テストとなると、出来なくなる子がいます。 例えば、こんな子がいました。 私が横について、算数の問題を解いてもらっていた時のこと、 その子は 「先生、聞いててね」 と言って、説明しはじめました。 「まずはこう。」 と言って、式を一つ書いた後、少し考えています。 と、その後、 「先生聞いてる?」 と聞いてきました。 「うん、聞いてるよ。」 と答えると、もう一度、今書いた式を示しながら、 「まずはこう。」 と言って、また考えています。 少しすると、また、 「先生、聞いてる?」 「うん、聞いてるよ。」 「まずはこう。」 「・・・・・。」 「先生、聞いてる?」 同じことの繰り返しです。 要するにこの子は、一つ一つ説明しながら、誰かに「うん、そうだね。」などと 相づちを打ってもらうことが習慣になっていたのでした。 考えているのかと思ったのは、相づちを待っている時間だったのです。 いつもこのように勉強していると、自分で正しいか判断せずに、一つ一つ 誰かに合っているか確認してもらって問題を解いているわけですから、 良くできるに決まっています。 相づちの反応で、間違ってると思ったら違う方法に切り替えればよいのです。 もちろん、テストでは誰も相づちを打ってくれませんから、できるはずが ありません。 これは、教える側に注意が必要です。 やる気を出させるために、褒めようと意識するあまり、問題の途中で 「そうそう」などと合いの手を入れてしまうのです。 間違った式を書こうものなら「ん?それでいいの?」などとつい言って しまいます。 子どもに自信をつけさせる段階などでは、そうすることが効果的な時期も ありますが、ずっと続けてはいけません。 少なくとも一つの問題を解き終えるまで、一切、無反応で通さなければ 自分で考える力は付きません。 同じようなことが起こってないか、ちょっと振り返ってみてはどうでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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