テーマ:中学校って・・・(602)
カテゴリ:国語
結構います、このタイプ。 本が大好きで、普段からたくさん本を読んでいるのに 国語のテストとなると、あんまり得点できないタイプです。 このタイプに多いのが、自分の考えが前面に出てしまう人です。 例えば、本文の内容と一致するものを選ぶ問題で。次のような選択肢が あったとします。 ア.原子力発電をもっと増やすべきだ。 イ.原子力発電は全て廃止すべきだ。 このときに、自分の意見が「ア」なので、本文に書いてある内容をよく考えず 「ア」と答えてしまうのです。 言うまでもなく、大半の国語の問題は、本文に何が書かれてあるか読みとるこ とが主眼であり、回答者の意見は求められません。 ところが、仮にそのことを漠然と解っていても、選択肢だけを見たときに、 自分の意見をつい選択してしまうのです。 私の場合、こういうタイプの子には、次の例を使って説明します。 とりあえず選択肢だけ書きます。 ア.人殺しはいいことだ。 イ.人殺しは悪いことだ。 私 「どっちが正解でしょう?」 生徒「イ!」 私 「ブー!間違い。」 生徒「えー、なんで!」 私 「だって、君の意見を答えるのか、本文に一致するものを答えるのか 解らないから、どちらが正解か解るはずがないだろう。 もし、殺人鬼が書いた文章が問題文で、本文に一致するものを答える のだとしたら、『ア』が正解だってこともあり得るんだよ。」 極端な例を出すと理解はしてくれます。 後は習慣の問題なので、毎回、自分の意見と作者の意見を区別するように 意識して問題を解き続けてもらいます。 慣れるまでは 「君の意見は?」 「では作者の意見は?」 と2段階に分けて考えてもらうと良いかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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