テーマ:小学生の勉強(1313)
カテゴリ:全教科に関連するもの
「えっ、間違えてもいいの?!」 これは、初めて私の授業を受ける生徒がよく口にするセリフです。 試しに問題を解いてもらうと、何も書かないまま、じっと固まる生徒が よくいます。 そこで私はこう言います。 「間違えてもいいから、思った通り書いてごらん。」 そこで返ってくるのが冒頭のセリフなのです。 自信をなくしている生徒は、大抵、何も書こうとしません。 そういう生徒の話を聞くと、間違った答えを書いたり言ったりしたときに、 叱られたり、笑われたりといった経験が日常的にあるのです。 だから彼らは、何より失敗を恐れます。 そして、そのうち「絶対失敗しない方法」を知らず知らずのうちに身につけます。 「絶対失敗しない方法」、それは「何もしないこと」です。 皆さんはどう思われますか? 学習の過程で、何の間違いもせずに勉強が出来るようになるでしょうか? 特に数学などは、試行錯誤しながら理解していく学問ですし、応用問題が出来る ということは、試行錯誤が出来るということです。 試行錯誤とは、失敗をたくさんする中で、正解を自分で探し出すことです。 だから、失敗をたくさんしなければ勉強が出来るようにならないし、失敗する ことは、子ども達が勉強できるようになるために、絶対に必要な権利だと 思います。 それなのに、間違える度に叱っていたのでは、決して出来るようになりません。 だから、勉強中は間違えていいのです。むしろ間違っても答えを書いたことを ほめてあげるべきなのです。 さて、その後の会話は、だいたいこんな感じです。 私 「間違えてもいいから、思った通り書いてごらん。」 生徒 「えっ、間違えてもいいの?!」 私 「えっ、間違えちゃいけないの?どうしてそう思うのかな?」 生徒 「だって、間違った答えを書いたら、いつもお母さん(あるいは先生)に 叱られるもん。」 私 「そうか。でも、ここではいくら間違ってもいいからね。間違ったからって 誰も怒らないからね。」 生徒 「そうなの。どうして?」 私 「それはね、間違えなくっちゃ、勉強できるようにならないからだよ。」 生徒 「えっ!そうなの?間違えたら馬鹿になるんじゃないの?」 私 「違う違う。間違えるから賢くなるんだよ。 『失敗は成功の元』って言うでしょ。 だから間違えることはいいことなんだよ。 いっぱい間違えて、頭良くなろう。」 全ての子ども達に、失敗する権利を与えてあげたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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