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成績があがらない本当の理由

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2005.04.14
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カテゴリ:算数・数学

そもそも「受験算数」なんて科目はありません。


本当は全部ただの「算数」です。


でも、中学入試問題に出てくる算数は、小学校で教えている
算数とはかなり違って見えます。


なぜでしょう?


注:ここからは、私個人の仮説ですので、そのつもりでお読み下さい。


まず、私立中学の入試問題を作る人の立場で考えてみます。

入試の算数で、受験生のどんな側面を見たいでしょう?


a.知識がどれだけ多いか?
b.自分で考える力がどれだけあるか?


皆さんはどう思われますか?

私は後者だと思います。
というか、私が私立中学の先生だったら、絶対後者を基準として合否の判定を
したいです。

なぜか?

それは、簡単です。

入学してから伸びる可能性が高いからです。

もちろん知識もないと困りますが、必要な知識は小学校で習ったレベルで
十分です。そこから先は、中学校で教えるのですから。


知識を増やすことは簡単です。
でも、思考力を高めることはとても難しいです。


だからこそ、私立中学としては、入学時点で高い思考力を持っている生徒の方を
優先して合格させたいはずです。


では、思考力をどうやって測ればよいでしょう?

それは、本人が見たことのない新しい問題を与えて、どこまで対処できるか
やらせてみれば解ります。

従って、算数の問題を作るときには、小学生が見たことのない問題
(しかも小学生の知識で解ける問題)を作るということが重要になります。


しかしこれは大変難しいことです。

特に、日本人は過去の問題を解き、その傾向と対策を分析して試験に備える
という性質を持っています。
(ちなみに、欧米人はそういうことをしないそうです。
 試験の出題傾向に合わせて勉強し、その結果として高得点をとっても意味が
 ないことを文化として知っているからだそうです。
 この辺の話は、またいずれもっと詳しく書きたいですね。)

しかも、進学塾なるものが生まれてからは、組織的に新しい問題を解析し、
その解き方、対処方法を誰にでも出来るように、分類・整理してしまうのです。

その日本人(東洋人?)特有の性質のせいで、一度出題した問題は、翌年は
受験生にとって未知の問題になり得ません。


そして、毎年新しい傾向の問題を、誰かが発明することになるのです。


新しい問題の発明。
解析・分類・解き方の確立と指導。


このいたちごっこが、学校の算数とかけ離れた「受験算数」なるものを
生み出してしまったのでしょう。



私立中学の先生としては、受験生が中学数学や高校数学を駆使して入試に
挑むことを決して喜ばしく感じないはずです。

本当の思考力を、同じ条件下で測れないからです。


ある難関私立中学の先生が、塾の先生にこんなことを言うらしいです。

「お宅の塾の生徒は、大勢うちに入学するが、入学した後伸びない子が
多いですね。B塾の生徒さんの方が入学後よく伸びてますよ。」


皆さんの塾は大丈夫ですか?
テクニックに偏った指導になってませんか?
本当の思考力をちゃんと育ててますか?

(って、うちの塾も大丈夫だろうか?(笑)






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最終更新日  2005.04.15 11:28:16
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