カテゴリ:全教科に関連するもの
「先生、聞いて。」 ある日、授業が始まるなり生徒が言いました。 「この前の○○塾のテスト、算数が100点だったんだ。」 ところが、あまり嬉しそうじゃありません。 私は内心(あれ?)と思いながらも、少し大げさに言いました。 「すごい!やったね!お母さんも喜んだでしょ。」 「それが全然。」 「えっ、どうして?」 「わからない。」 「100点取ったんだから褒めてくれたでしょ。」 「いいや。」 「お母さん、なんて言ったの?」 「『ふーん。』って。『それより国語はどうなのよ。』ってしかられちゃった。」 「・・・・・。」 この生徒は、算数が得意なのですが、いつも90点台。立派なものなのですが、 お母さんが厳しく、いつも 「あと少しで100点なのに、どうしてこんなミスするの?」 と叱られていました。 それだけに、100点を取った今回こそはお母さんに褒めてもらえる、と期待 していたのに、蓋を開けると・・・・。 せっかく100点取ったのに、かえってやる気をなくしてしまいました。 「お母さんは僕のこと嫌いなんだ。」 子供は結構本気でそう考えます。 結構多いんです、褒めるのが苦手なお母さん。(お父さんも) そういうお母さんとお話していると、褒めたらその時点で子供の成長が止まって しまうのではと恐れている様に感じます。 80点を褒めたら、子供が満足して、90点は取れなくなる。 90点を褒めたら、子供が満足して、100点が取れなくなる。 100点を褒めたら、やっぱり子供が満足して、それ以上勉強しなくなる。 そんな恐れを抱いているのです。 でも大半の子供は、 10点を褒められると、次は20点を取ろうと思う。 50点を褒められると、次は60点を取ろうと思う。 100点を褒められると、もっともっと頑張ろうと思うのです。 口では 「もうこれ以上は無理だから期待しないでね。」 とか言いながら、内心では、 (次、もっと頑張って、もっといい点取ってやろう。 そしたら、もっとお母さん喜んでくれるぞ。) などと思っているものです。 だから、安心してもっともっと褒めてあげましょう。 とっても小さなことでも、褒めてあげましょう。 少しでも今までより成長したなと思えたら、手放しで褒めてあげましょう。 ちなみに私は、初めての生徒なら、0点の答案でも褒めます。 最近、皆さんはどんなことでお子さんを褒めましたか? こんなことで子供を褒めた「褒め」自慢、ぜひ聞かせてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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