カテゴリ:算数・数学
「えーだって時間がないもん。」 「そう時間がないんだよ。だから順番が逆だよ。」 普段できる計算が、テストになるとできなくなる子がいます。 帰ってきた答案を見て、間違った計算をやり直ししてもらうと やっぱり、すんなり解けてしまいます。 「どうしてテストだとできないんだろうね。」 と聞くと 「時間がないからあせるんだ。」 「でも、計算は大抵テストのはじめだし、後の問題で時間調整できるから まずは計算問題をしっかり解くようにしようよ。」 「えっ、計算問題は最後にやるんだよ。」 「えっ、どうして?」 「だって計算はできるもん。」 「・・・・。」 この子は応用問題を解く時間が無くなるのがいやで、できそうな計算問題は 後回しにしていたのでした。 その結果、いつも本当に終了間際のぎりぎりに計算をやって、あせってミスを するという状態だったのです。 100点狙える実力があるならまだしも、計算問題以外もほとんどできていな いのに、できる計算を後回しにするなんて・・・・。 こういうタイプの子は、テストは必ず全問解かなければいけないと思っています。 どうせ解けない問題だからと、はじめから捨てる勇気はないのです。 さて対処法ですが、目標点を明確にすることから始めると効果的です。 中学受験の場合は簡単です。合格最低点があるからです。 「君は算数のテストで何点くらい取りたいの?」 「50点取れたらうれしい。」 「そうだね、50点取れたら、うれしいよね。 この前のテスト、計算問題が全部あってたら合計点は何点になってたかな?」 「え~っと、1問4点で5問間違えたから、20点増えて・・・・ あっ、53点になる!」 「そうだろ、計算問題がちゃんと正解するだけで50点超えるんだよ。 それに、あとこれとこれが解けたら60点。 君の志望校は合格だよ。」 「そうなんだ。じゃあ、この最後の問題なんかやらなくていいんだね。」 「そう!そのとおり。」 別の生徒では、 「君の志望校に合格するには、何点くらいとったらいいと思う?」 「え~っと、90点くらい。」 結構、小学校のテストの感覚で受験を考えている生徒も多いです。 特に過去問をやる時期には、合格するには、何点取ればよいかは確認しておく ことで、無駄なエネルギーを省略できるので、当たり前ですが、ちゃんと確認 することを、お勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.05.21 02:08:50
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