カテゴリ:算数・数学
「先生、絵がかけたんですけど、その後どうするんですか?」 算数の文章題の指導中、まずは絵を描くように指示すると、こんな返事が 返ってくることもよくあります。 「その絵を見ながら考えてごらん。」 「はい。・・・・・・考えるってどうするんですか?」 普通こんな聞き方する子はいませんが、絵がかけてもその後どう考えていいか 解からないことは、よくあります。 漠然と眺めていて閃くこともありますが、少し複雑なものになるとそう簡単に はいきません。だいいち、図が描けただけでなんでも解けるようなら、図形 問題は、解からない人がいなくなってしまいます。 さて、こんなとき私のアドバイスは主に2パターンです。 <一つ目> 「何でもいいから、解かることは全部書き込んでごらん。」 例えば、その問題を解くのに5回の計算が必要だとします。 絵を眺めていて、いきなり5つの計算の全てを閃くのは至難の業です。 (まったく同じパターンの問題を解いたことがあるなら別ですが) だから、できることはなんでもやってみるのです。 必要のない計算かもしれません。 でもとにかくやってみます。 すると新しい数値が出てきますので、それを絵に書き加えます。 次は新しく書き足した数値も含めて、また、次に計算できることをやってみます。 そしてさらに絵に書き込みます。 これを繰り返していくと、はじめに描いた絵よりもはるかに情報量の多い絵に変わ っていきます。 そのうちに、後少し計算したら答えが出るところまできていたりします。 気がついたら、答えの数字がすでに書き込まれていることになるかもしれません。 そして、答えが出る過程に必要な計算式だけを清書したら出来上がりです。 どんなに複雑な迷路も、行ける道を全て通れば必ず出口にたどり着けるのです。 行き止まりを何回も引き返しては、次の道、次の道と端っこから全部試すのです。 そのうち出口の光が見えてきたら、わき目も振らずゴールです。 できない子は、無駄な計算をするのをとても嫌がります。 正解にまっすぐ行ける道に気づくまで、一歩も先に進もうとしません。 だからできないのです。 たくさん無駄な計算をしてこそ、正しい道が発見できるのです。 どうでしょう? それでも解からないことも多々あります。 問題が複雑で、正しい道に気がつかないのです。 そんなときに、二つ目のアドバイスがあるのですが、 それはまた次回に書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.06.02 01:42:49
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