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成績があがらない本当の理由

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2005.06.01
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カテゴリ:算数・数学


「先生、絵がかけたんですけど、その後どうするんですか?」


算数の文章題の指導中、まずは絵を描くように指示すると、こんな返事が

返ってくることもよくあります。

「その絵を見ながら考えてごらん。」

「はい。・・・・・・考えるってどうするんですか?」

普通こんな聞き方する子はいませんが、絵がかけてもその後どう考えていいか

解からないことは、よくあります。



漠然と眺めていて閃くこともありますが、少し複雑なものになるとそう簡単に

はいきません。だいいち、図が描けただけでなんでも解けるようなら、図形

問題は、解からない人がいなくなってしまいます。



さて、こんなとき私のアドバイスは主に2パターンです。

<一つ目>

「何でもいいから、解かることは全部書き込んでごらん。」




例えば、その問題を解くのに5回の計算が必要だとします。

絵を眺めていて、いきなり5つの計算の全てを閃くのは至難の業です。

(まったく同じパターンの問題を解いたことがあるなら別ですが)



だから、できることはなんでもやってみるのです。

必要のない計算かもしれません。

でもとにかくやってみます。

すると新しい数値が出てきますので、それを絵に書き加えます。

次は新しく書き足した数値も含めて、また、次に計算できることをやってみます。

そしてさらに絵に書き込みます。

これを繰り返していくと、はじめに描いた絵よりもはるかに情報量の多い絵に変わ

っていきます。

そのうちに、後少し計算したら答えが出るところまできていたりします。

気がついたら、答えの数字がすでに書き込まれていることになるかもしれません。



そして、答えが出る過程に必要な計算式だけを清書したら出来上がりです。




どんなに複雑な迷路も、行ける道を全て通れば必ず出口にたどり着けるのです。

行き止まりを何回も引き返しては、次の道、次の道と端っこから全部試すのです。

そのうち出口の光が見えてきたら、わき目も振らずゴールです。



できない子は、無駄な計算をするのをとても嫌がります。

正解にまっすぐ行ける道に気づくまで、一歩も先に進もうとしません。

だからできないのです。



たくさん無駄な計算をしてこそ、正しい道が発見できるのです。

どうでしょう?




それでも解からないことも多々あります。

問題が複雑で、正しい道に気がつかないのです。





そんなときに、二つ目のアドバイスがあるのですが、

それはまた次回に書きます。





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最終更新日  2005.06.02 01:42:49
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