お小遣いと算数の関係
小学6年生と算数の文章題をしていたときのことです。<1冊80円のノート5冊と1本50円の鉛筆を9本買うのに 1000円払ったら、おつりはいくらになるでしょう?>元々反応の少ない子なのですが、この問題では、何を説明してもほとんど無反応なので困ってしまいました。何気なく、「買い物したことあるよね。」と聞くと、なんと返事は「ない。」でした。(え~~!)よくよく聞くと、お小遣いというものをもらったことがなく、欲しいものがあれば、親に言って買ってきてもらうとのことでした。一緒にお店に行っても、お金のやりとりに興味がないらしく、レジで何が行われているのか、注意して見ることもなかったようです。そのせいで、買い物の問題を出されても具体的なイメージがわかず説明も素通りしてしまったようです。算数の問題も、生活体験に照らし合わせて理解出来るように作ってあるので、その生活体験がないととても苦労します。この場合も「お店っていうのはね・・・・」と買い物とはどういう行為かと言うところから説明することになりました。遊びも含めて、普通誰もがやるようなことは、自分でさせておかないと学力も身に付かないんですね。