ウイルス感染と免疫力(2)
免疫力とは、外から入ってくる細菌やウイルスなどから体を守り、健やかに保とうとする働きのことです。新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪などの原因となるウイルスや細菌は鼻や口、喉といった「上気道」や、腸管などの「消化管」の粘膜を侵入口として体内に入り込もうとします。KB290乳酸菌は、植物性乳酸菌であることが知られています。KB290乳酸菌は、京都のすぐき漬けという漬物に由来する乳酸菌で植物由来の乳酸菌です。1,粘膜免疫は、細菌やウイルスが体内に侵入し、増殖するのを防ぐ役割を持っています。ウィルスが、この粘膜免疫の守りを破って体の中に侵入し、増えてしまうと発熱等の症状を引き起こすため、まずは体の中に入れないことが重要なのです。しかし、疲れやストレスなどで免疫機能が低下すると防ぎきれないこともあります。粘膜免疫は、細菌やウイルスの侵入から体を守る最初の「砦」のような存在なのです。ウイルスを迎え撃つためには、その「砦」を健やかな状態に保つことも必要なのです。 生活習慣や食事で粘膜免疫を維持するにはどうすればいいのでしょうか?「粘膜免疫」を維持する栄養素のひとつとして、ビタミンAが知られていますが、ビタミンAは不足しがち。ビタミンAを含む野菜を積極的に摂取して不足分を補うことで、感染症の予防が期待できます。ビタミンAというと、緑黄色野菜でおなじみですね。野菜に含まれるビタミンAはカロテンとして含まれており、体の中でビタミンAに変換されます。摂取方法としては、「にんじんをジュースにして飲む」「にんじんやかぼちゃをスープにして飲む」「脂肪分と一緒に摂取する」などがおすすめです。 ●にんじんのジュース【材料(2人分)】にんじん 140gりんごジュース 250mlレモン汁 少々【作り方】にんじんは皮をむき、3cm角程度に切る。人参、りんごジュース、レモン汁をミキサーに入れ、攪拌する。 ●にんじんとかぼちゃのポタージュ【材料(2人分)】にんじん 120gかぼちゃ 60g牛乳 1カップ水 1/2カップコンソメスープの素(固形) 1/2個【作り方】1、にんじんは皮をむき、かぼちゃは種と皮をとり、3cm角に切る。2、耐熱容器に①を入れラップをかけ、電子レンジ600Wで5分ほど、柔らかくなるまで加熱する。3、ミキサーに牛乳、水を入れ攪拌する。なめらかになったら鍋にうつしコンソメを加え、あたためる。 ●ほうれん草のミートグラタン【材料(2人分)】ほうれん草 1束かぼちゃ 400~500g合いびき肉 150g塩・こしょう 少々サラダ油 大さじ1トマトソース 約300gトマトケチャップ 大さじ3ウスターソース 小さじ1ピザ用チーズ 50g【作り方】1,ほうれん草はさっとゆでて水切りし、3~4cm長さに切る。かぼちゃは種をとり、電子レンジ600Wで8分加熱し、柔らかくなったらフォークなどでつぶしておく。2,フライパンにサラダ油を熱してひき肉を炒め、塩・こしょうをふる。トマトソース、トマトケチャップ、ウスターソースを加え、軽く煮る。3,耐熱皿にかぼちゃ、ミートソース、ほうれん草の順に重ね、チーズをちらす。トースターでチーズが溶けるまで焼く。2,一方で体内に侵入した細菌やウイルスに対しては「自然免疫」と「獲得免疫」が、二段構えで働き、体を守ります。自然免疫を担う細胞は常に体内をパトロールしていて、異物を発見すると直ちにこれを攻撃します。また、その異物の情報を、獲得免疫を担う細胞に伝えます。この情報を受け取った獲得免疫の担当細胞は、その情報に基づいて攻撃する相手を認識し、集中的に攻撃します。集中的に攻撃する際につくられる武器にあたるものが抗体です。また、得られた情報は細胞に記憶されていて、同じ異物が侵入したときに、素早く見つけて攻撃することもできるようになっています。閑話休題:免疫力upのための温活「温活」とは、体を温める活動(行動)のこと。冷えるとつらいだけではなく、健康や美容にも大きく関わります。その一方で「温活って、冷えを感じないときでも必要なの?」と疑問を感じている方も多いようです。「温活」はズバリ、免疫力を高めること。私たちの体には、体温を37℃前後に保つ機能が備わっています。体温が1℃上がると、免疫力が約30%UP 基礎代謝も約13%UP食べたものの栄養をもとに、筋肉や内臓などで熱を作り、その熱を血液が全身に運んで体温を調節しているのです。冷え性の女性にとってはつらい時期ですよね。さて、この冷え性、東洋医学的にみると、実はいくつも種類があるのですが、今回は、特に多くの方に当てはまりそうなものをピックアップしてみます。陽虚(ようきょ)タイプの冷え性・手足が冷える・顔が青白い・下痢をしやすい・横になってじっとしていたくなるこんな方は、「陽虚(ようきょ)」という冷えの状態です。体がエネルギー不足のために、寒さが入りやすいというのが特徴で、それにより血の巡りも悪くなりやすいタイプ。陽虚タイプの方におすすめのツボ陽陵泉(ようりょうせん)膝の外側の、足の側面にあるぽこっと出ている骨の前方ななめ下のへこみ。血寒(けっかん)タイプの冷え性・暖房がついていても寒さを感じる・特に手足が冷える・冷たいものを飲むことが多いこんな方は、「血寒(けっかん)」という冷えの状態です。寒さで体が冷えたことで、体内の血まで冷えてしまっているのがこのタイプ。冷えがひどくなり、血の流れが悪くなって1ヶ所で滞ってしまうと、そこに痛みが出ることもあります。血寒タイプの方におすすめのツボはこちら。三陰交(さんいんこう)内くるぶしの指4本分上。腎虚(じんきょ)タイプの冷え性・寒がりだ・腰や膝が冷える・下痢をしやすい・むくみやすいこんな方は、「腎虚(じんきょ)」という冷えの状態です。東洋医学では、「腎」が成長と老化を司ると言われているのですが、この腎が弱って減ってきている、つまり老化してきているのがこのタイプ。腎虚タイプの方におすすめのツボはこちら。太渓(たいけい)内くるぶしとアキレス腱の間のへこみ。ツボの押し方どのツボも、痛気持ちいいくらいの強さで、5秒×5~10回程度押してみてください。いまいち場所がわからないという方は、ちょっと位置をずらしてみたり、まっすぐ下に押すのではなく、骨に向かって押すなど、押し方を変えてみるとわかりやすいかもしれません。にほんブログ村←ポチッとお願いね。