お父さんの話
●●●ご無沙汰しています。実は、ずっと闘病中だった父が今月亡くなりました。12月に誕生日を迎えて60歳になったばかりでした。父は10年前、私が20才の時に大腸がんになりました。かなり大きな手術で、その時に5年後は分からない、とお医者さんに言われました。それでも、2年ほど前までは、再発したりもしましたが、その度に手術を受け、回復し、元気に暮らしていました。でも、腰の骨に転移してしまってからは、入退院を繰り返し、痛みもひどく、とくにこの1年はとてもつらそうでした。昨年、12月に入ってからさらに容態が悪くなって、私もお姉ちゃんも、実家と自分の家をいったりきたりしていました。お姉ちゃんは産後だったのに大変だったと思います。最期の方、もう父は意識もほとんどなかったのですが、玉こ屋お姉ちゃんが先月12月に生まれた赤ちゃんを見せた時は、言葉は出せなかったけど、顔をくしゃくしゃにして今まで見たことのないような嬉しそうな顔で笑ってくれました。亡くなってからは、お通夜、告別式、と悲しむ間もないくらいに時間だけが流れていって、やることはいっぱいあるし、ただただ実感のないままに現在に至ります。正直、本当に見ていられないほど苦しみましたし、かわいそうで、つらくて、私を含め家族のみんなが「これだったら早く楽にしてあげたい」と願っていた気がします。でも、やはりその一方で、意識もなく、話もできない状態でも「お父さん」と呼んで手を握れば、ぎゅっと握りかえしてくれるその手が、温もりが、なくなってしまう事がなによりも怖かった気もします。私も、姉も、多分世間で言うところのファザコンで(笑)、本当にお父さんが大好きだったのです。お父さんと話すのは楽しかったし、子供たちもじっちゃんが大好きでした。あー。。さみしくなりますね。。。今はもうこちらに帰ってきて、子供たちの学校・幼稚園も始まり通常通りの生活が始まっています。私は連絡不精で、前から実家に電話もメールもほとんどしませんでしたから、この家にいると、高知に帰れば普通に父がいるような気がしてなりません。新年早々、悲しい話におつきあいくださってどうもありがとう。もうPCもまったく開いてなくて、このままやめてしまおうかとも思ったのですが、やっぱり、ここに遊びにきてくれているみんなには知っておいて欲しかったのです。・・・なんて、コメントに困るのに甘えてしまってごめんね。あとは、なんといっても、まるちゃんママのお腹に宿った新しい命に励まされたんだよ~。、、勝手に名前出してごめんね(笑)一時期、闘病中の父を毎日見ていて、「生きていく勇気」が私の中で崩れそうになった時期があって。これから先、こういう風に父は苦しむばっかりで、つらいことしかなくて、そんなに非道なことしてきた人生じゃないはずなのに、なんでこんなに苦しまなきゃいけないんだ、どうして。。こうやって、みんな、最期は苦しみながら逝くんだろうか、私も、夫も、子供たちも、私の大好きな人たちも苦しむのだろうか。。・・って、そんな事ばかり考えてて。でもそんな考えは、それは父の死に顔を見た時に、すべて消えていきました。娘が言うのもなんだけど(笑)、ホントに綺麗な顔で、あんなに苦しかったのが嘘のように微笑んでいる顔なのです。その顔は、「ああ、お父さん、満足してるんだね。幸せだったんだね」って、胸を張って言える顔をしてました。やっぱり生きるって素敵な楽しいことなんだ。生まれて来る命は嬉しい喜びなんだって。今世間では自ら命を絶ったり、人の命を殺めたり、そういうことが簡単に行われてるような気がするけど、そういう人たちに見て欲しい。知って欲しい。父がどれだけ頑張ったか。生きていようとしたか。そういう私も、やっぱり日常に戻るとバタバタで子供をどなったりイライラしたり、日々反省で生きています(^^;それでも、父の娘に生まれたことを誇りに思って、これからも頑張っていこうっと!えらい長々書いてしまいました。読んでくれてありがとうm(_ _)m リアル友のみんなもお知らせしてなくてごめんね。今年は次女も幼稚園入園です。また少しずつ、ここでみんなにお話聞いてもらえたらいいな~って思ってます(*^^*) ●●●Designed by unamama