これはいい！！

普段は節約のため、前髪の長さが目を覆って我慢の限界に達するまで
美容院には行かない。
時には「美容院に行かない日数」記録更新のため
自分で前髪だけ切ったりもする。

などと、健気な節約妻を装ってみたものの、
美容院になかなか行かない本当の理由は
美容院に行って、
気に入った髪型になった試しがないということだ。

自分の希望は、時には、ヘアカタログの写真などを提示して
「こんな感じに……」と述べ伝えるのだが、
なかなかこちらが思う「こんな感じ」にはならないのだ。

美容師の腕がいまいちなのか。
近所の安い料金の美容院に、美容師の腕を要求する方がご無体なのか。
所詮、髪型を同じにしても元が悪いからダメなのか。
いずれにしても、悲しいことである。


だが、明日は義父の火葬で、母方の親戚が集まるので
（父方の親戚は、遠方＆高齢のため来ない）
むさ苦しい頭では何だからと思い、意を決して美容院に行った。

それまで、私を担当してくれていたおねーちゃんが辞めてしまったので
前回、１か月前にパーマをかけた時は、店長がやってくれた。
パーマのかかりは悪かったが、カットの感じは良かったので
「店長ともなると、やっぱり違うな～」と、今回はちょっと期待して行った。

店長は、沖縄出身。
「おにーちゃん」かと思ったら、「おじさん」ぐらいの歳であるらしい。
私は、ショートで、年相応に見える髪型を要求。
店長はどのぐらい切るか確認し、「こういうふうにしようか」と
大まかなイメージを私に伝えると世間話をしながら、バチバチ切り始める。

ちなみに私は、強度の近視で、眼鏡を外すとまるで見えない。
だから散髪の最中は目が疲れるので雑誌も読まない。

カットが終わって、長さ確認のため眼鏡をかけて鏡を見る。
（おぉ～、いい感じじゃん）
↑内心、すごく嬉しい

これで、この間より少し強めにパーマがかかれば言うことなし！

再び眼鏡を外し、なんだかんだで、待つこと１時間。

ドライヤーで髪を乾かしてもうすぐ終わりって時に、
店長が気になることをさらっと言った。

「ちょっと、前より、老けて見えるかなぁ……」

え？まぁ、ちょっとぐらいならしょうがないか。

「はい終わり。眼鏡どうぞ。」

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まるっきり”おばちゃん”じゃん！！！！
しかも、襟足、外ハネだし！！！

だいたい、前回、なんてった？？

『襟足は、今時、外ハネはないだろうから、普通にしといた。』

って言ったじゃ～～～ん！！！！

なんで、今さら外ハネなのか？！
３０字以内で説明せよ！！！


前回、あまりにもかかりが悪かったので、今回はその辺を改善（？）した結果ということは察しがつくのだが、しかし、外ハネは聞いてないぞ！

鏡の中では、老け顔にますます拍車のかかった私が
文句も言えず、しょうがなく笑っていた。






やっぱり美容院はバクチだ！！



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（事後日記）