これはいい！！

（３日のつづき）

何がＭ氏の考えを変えたのか？？

それは彼の奥さんの笑顔だったらしい。

あれ（サークル内での某ビジネスの自粛決議）から数年後に
彼は結婚したのだが、いろいろなことが重なって
新しい生活に慣れなかった奥さんは
だんだん元気がなくなっていったのだそうだ。

そこで出会ったのが某ビジネスで上位のディストリビューター
（販売員）となっていた元サークル員Ｏ氏。

元々明るい性格で、人を引きつけるＯ氏の話を聞くうちに
すっかり魅了されてしまったらしく、奥さんは自分もやると言って
「ミーティング」に参加しだした。
奥さんが元気がないことを気にかけていたＭ氏は、
某ビジネスを快く思っていなかったものの、
奥さんの気が紛れるのならと思って容認していた。
適当なところで、やめさせるつもりだったのだ。
ところが、彼女がだんだん明るく変わっていくのを見て
こんなに彼女を変えた某ビジネスとはいったい何なのだろうか、
と興味を持ってしまったのが運の尽き。

自分も「ミーティング」に参加するうち、
すっかり「ミイラ取りがミイラ」になってしまった……。



Ｍ氏は、結婚後ほどなく、実家の食堂をラーメン店に改装し、
自分が店主となったため、サークル活動からは足が遠のいていた。
店は私の家からはすごく遠いところにあったので、
開店した時にサークルのみんなで１回行ったぐらいで、
すっかり疎遠になっていたある日、電話か何かがあったと記憶している。

Ｍ氏「今度、Ｏ氏が店に来るので、小五郎も来ない？たまには食べに来てよ。」

私「Ｏ氏？へぇ～、懐かしい～！元気にしてるの？行く行く～！」

私は、Ｏ氏が在籍時は彼とも親しかったため２つ返事でＯＫした。


ちなみに、Ｍ氏の店に行くには車がないとダメなのだが
私は車はおろか免許も持っていないので、
最寄りのサークル員Ｔ氏に声をかけ、連れて行ってもらった。
はたして店に着くと、まだＯ氏の姿は見えず、そのうち来るだろうと言うことで
私たちはカウンター越しに近況を話ながら、Ｍ氏が作ったラーメンをすすった。

まもなくＯ氏がやって来た。
ラーメンを食べながら、昔話に花が咲いた。
そこで初めて、Ｏ氏がまだ某ビジネスに精を出しており、
Ｍ氏までも某ビジネスを始めたのを知ってびっくりしたのだった。

そして、その場でだったか、後日改めてだったか忘れたが、
私もその「ミーティング」に参加することになったのだ！


（再び、つづく）