これはいい！！

私ども夫婦の職業はマンションの住み込み管理人。
どちらかに何事かあった場合、仕事も家事も滞ってしまっては困るので、
二人ともどちらもこなせるようにと、現在夫ぶーが炊事の研鑽を積んでいる。

端で見ていると、いろいろ口を出したくなるが、
やることなすことにいちいちだめ出しをされては夫ぶーも面白くないだろうし、
多少の失敗も必要と、任せきりにしてきた。

と言うと聞こえはいいが、要するに私は炊事が嫌いなので、
これ幸いとノータッチだったのが本当のところ（笑）。

で、先日、ぶーが「米に虫が～……」とか騒いでいるので、
「虫の１匹や２匹で騒ぐな……」と内心思いつつ米びつをのぞいてみると、
玄米が入っているはずの米びつが、「黒ごまご飯」状態になっている。

そして、その「黒ごま」が、いっせいに上に向かってよじ登ってくるのだーーーーー！！！！

いやーーーーーーーー！！

米びつには玄米が２升ぐらい残っていたのだが、
どうやら連日の猛暑でコクゾウ君がいっせいに成虫になったらしい。

通常の感覚で「多い」と思われる１０匹や２０匹などというレベルのものではもはやなく、
米粒の数と同じだけいるのではないかというぐらい。

イメージ的には、赤飯にかける黒ごまと同じぐらいの割合。

しかし、これが不思議なことに、米びつの上ぶたを開けるといっせいに上に向かってよじ登ってくる！
うわぁ……！！と思ってふたを閉めると、その振動で下に落ちるようなのだが、
ふたを開けると、また、いっせいに壁をよじ登り始める！！
そして、取り出した米を新聞紙に広げると、米粒の間からいっせいに這い出してくる！！
「これは大変」とばかりに、あとからあとから米の山の表面に這い出してくる！！！

コクゾウムシは、明るいところは嫌いと聞いていた気がするが、
そんなに、こぞって這い出してきて、いったいどこに行こうというのだ？？

さて、後の始末は……、もちろん夫ぶーにお任せしました。(^_^;)

調理台の上に新聞紙を敷いて米を広げ、
這い出してきたやつを片っ端から流しに落として水で流し、
米びつの壁面でもぞもぞしているやつらはキッチンペーパーか何かで拭き取り、
米の取り出し口や床でもぞもぞしてるやつは掃除機で吸い取っていた模様。

えらいぞ、夫ぶーよ。それでこそ日本男児だ。

ウチには、ミニなゴキブリ（子供のゴキブリ）もよく出るが、
コクゾウ君はゴキと違ってあまり不潔感がないし、動きも緩慢なので、
何となくほほえましい。

いまも、脱走に成功したコクゾウ君たちがその辺でもぞもぞしているが、
刺さなければ、まあいいか、って感じ。（……でいいんだろうか？？）

ところで、ウチの場合、米は玄米を３０キロ買う。
米びつには半分ぐらいしか入らないので、残りは、米の紙袋のまま
一番涼しいと思われる場所に置いておくのだが、狭いマンションの室内では
どこに置こうが同じようなものだ。
そして、残り半分の袋を、夫ぶーが確認したところによると、
米びつ同様の大発生……。

米びつの処理でさすがに疲れてしまった夫ぶーは、
見なかったことにして袋を閉じたという……（←コラーーーーー！！）。

袋の米を食べる頃には団塊ジュニアが発生していないことを祈るのみである。(T人T)