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カテゴリ:日記
ビール列車は薄暮の中を一路、宇土半島の先端、三角駅へ。
レトロな雰囲気の車両でした。
車内では、浴衣姿の女性が全員にビールを注いで回ってくれました。 三角駅に到着。ビール列車から降りて徒歩で数分の港にフェリーが待っていました。
フェリーの船上では、有明海をわたる涼風に吹かれながら、お一人のご婦人がベンチに座っておられた。 「どちらからですか」と尋ねて始まった会話。なんと、昨年知り合ったFさんの親戚の方であった。 「いつも孫の世話をしているのでFさんの奥さんが、たまは花火でも見てゆっくりしてきなっせ」の一言で、ご主人と一緒に参加することになったとのこと。 そして、「私は孫の高校三年生と一年生、そして中学一年の男の子三人の面倒をいつも見ています。実は上の子が確か小学校六年のときでしたか母親がガンで亡くなりまして」と話してくれた。 「そうでしたか、毎日たいへんでしょう」 「そうですね、嫁が亡くなってもう何年になるでしょうか。よか嫁だったですよ」 ご婦人は60歳代後半に見えた。若い祖母が孫三人を懸命に育てられている姿を想像した。 孫の世話の労をねぎらうためにビール列車を勧めたFさんの奥さんの優しさ、そして「よか嫁だったですよ」の言葉、海上を彩る花火とともに思い出深い一夜となった。 昨年のMさんの急病で始まった私のビール列車の旅である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.30 05:50:59
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