昨年の暮れの29日、既に退職した会社の先輩二人と生まれ故郷で忘年会という
名目で親交を深めた。年長の先輩が一杯やらないかと携帯に電話をしてきたのである。
二人とも同じ会社で働いていたが、数年前に定年までそれぞれ10年と2年を残して
退職してしまった。
退職してどうですかと訪ねると「全社員販売のプレッシャーが無いのはいいな」とも
語った。
私が生まれ育った街の海(2007.11.11)
二人の共通点は独身で年老いた親と同居し、親の面倒を見ているということで
ある。早く、会社を辞め、親の面倒を見てくれる。これは親としてはあり難いたい
ことだろう。だが、退職した二人についてはどうなのだろう。二人のことについて
細部までは知らないが、日常生活、家事全般について困ることはないのだろうかと
思う。
もう一つ、二人から感じたことは社会との繋がりであった。社会との関係はやや
希薄に思われた。だが、二人がそれでいいと思えば、私がどうこう言うことではない。
毎年、12月29日を三人だけの忘年会にしようということが満場一致で可決成立、
そして別れた。