2年ほど前までは月に2回ほど帰省していた。目的は草刈のためである。
その昔、実家はミカンを栽培していた。そのミカンは私の転勤などで手入れ
をするものが居なくなり自然と枯れ、更地と化し草ボウボウの地となった。
草刈だけの帰省は面白くないということで見よう見まねで始めた野菜づくり、
やがて2年目を迎える。今は、野菜の手入れと成長を見るのが楽しみで
毎週のように帰省している。
今、栽培しているのは、サラダ玉葱、芽キャベツ、そら豆、グリーンピース、
さやえんどうである。ブロッコリー、廿日大根は収穫を終えようとしている。
先日、サラダ玉葱とそら豆の間の草取りをしていて、振り向くと私の仕事
ぶりをじっと見つめている猫がいた。
丸々と太っていて何も着ていなくてもとても温かそうな猫。猫仲間では
メタボと言われているかも知れない。
この猫、実家のペットではない。どうも隣のお宅の猫らしいのだが所属している
家がはっきりとしていない。
月に4回しか野菜の手入れができない私だが、この猫は私の畑にいつでも
入れる。できれば、猫の手で草取りでもやってくれればあり難いなと、寒風
が吹き付ける畑で手を休め思ったところである。