熊本市に住んでいて満足がいくのは何といっても水の美味さだろう。それはダムに
貯められた水ではなく、地下から湧き出る水を水道水として使っているからである。
熊本市の水の美味しさは県庁所在地では屈指、いや日本一の美味しさではないか
と勝手に思っている。
新婚当時は社宅に入居できず民間アパート住まいであった。二階建て6世帯の
小さなアパートの台所への水道は近くを走る大きな水道管から直接配管され、
その蛇口からほとばしる水は、特に夏、とても冷たくて美味しいなと思ったものだ。
でも、今マンション住まいでそうはいかない。それは水は一旦、貯水槽に貯めら
れて各戸へ送られているからである。暑い夏、貯水槽で温められた水は生温い。
夕方6時、水はまだ生温い。各家々がまだ夕食の準備を始めていないから
だろうか。時間が経つに連れ、水が使われ貯水槽の水が入れ替わり冷たくなって
いく。近年に完成したマンションはこのようなことはないのかも知れない。