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小春日和の朝

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2008.08.18
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カテゴリ:日記

 一昨日の土曜日の夜、大雨の中、4年ぶりに中学時代の同窓会が開かれた。
7クラス300人以上いたが、出席者は40数名。参加者は最初のときこそ80名を越したことも
あったが、開催の度に少なくなってきているようである。
 参加できない理由は「孫ができ訪ねてくるので来れない」というのが多かったと幹事から報告
があった。

 新たな訃報も聞き、亡くなった方には名簿に薄く網掛けがしてあった。それが悲しかった。

 そんな中、顔を見てもどうしても名前を思い出せない、男性と女性が一人ずついた。
その二人は私のことを覚えていてくれていたが、二人とも初めての同窓会の参加であり、
40年を超えた歳月の流れは私の記憶をおぼろげなものにしていた。

 名前を思い出せなかった男性は話しているうちにY君とわかった。Y君はカクテルバーの
バーテンダーではないかと思わせるくらい髪をバシッと極め、黒っぽいスーツが似合っていた。
 どうみても40代半ばとしか見えなかった。 
 「仕事は何をやっているの」と尋ねたがはっきりとした答えは帰ってこなかった。

 Y君は私と同じ小学校ではなく隣の学校の出身。彼の住んでいたところは人里離れた山奥で
あった。近くには同じく同級生のS君、M君がいた。そのS君とM君、30歳前後に二人とも自ら
命を絶った。中学時代は二人とも静かな少年であった。その隣家に住むY君、彼は活き活きとして
参加者の男性群の中では一際目立っていた。
 S君とM君が生きていれば幼い頃から遊んでいたであろうY君の変貌ぶりをどのように見たこと
だろうかと思った。






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最終更新日  2008.08.18 22:08:56
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