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2009.06.16
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カテゴリ:酩酊秘話
 お酒を飲んで酔っ払っての失敗は人に話せるものでも結構持っている。
こんなことは威張れるものじゃないが、その一つである。

 今から10年近く前、博多の街に単身赴任していた。ある夜、仕事帰りに
もの凄くお酒を飲んだ。その翌朝、単身寮でメガネないことに気付き懸命に
室内を探したが見つからなかった。

 地下鉄に乗ったときまでかけていたような気がしたので福岡市営地下鉄
にメガネの忘れ物はないですかと電話をした。電車内での忘れ物は西新駅に
集まるようになっているので、そちらを訪ねてくださいとのことであった。

 西新駅に行くとなんと、私のメガネが忘れ物の中にあったのである。
そのメガネは二週間前に買ったばかりの遠近両用で8万円もした。
私にとっては高価なものであった。
 
 届けてくれた人は誰かわからないとのことでお礼のしようがなかったのだが
メガネが手許に戻ってきたことが嬉しかった。

 メガネ紛失事件の不思議なことは、降車駅から単身寮までは10分ほど徒歩に
なのだが、どうやって帰ったのか全く思い出せなかった、視界に入るもの
全てがボォーッとした光景だっただろうがそれすら覚えていなかった。

 それほど私を酔わせた酒の席とはいったい何だったのか、今になっては是も
また思い出せないでいる。

 

 





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最終更新日  2009.06.16 05:56:19
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