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カテゴリ:日記
昨日、ある小料理屋へ一人で伺うとカウンター席にお一人先客がいらっしゃった。 白髪まじりで体格がいいおしゃれをされたご高齢のご婦人だった。 私はそのご婦人の左に三つ席をあけて座った。 小料理屋へ伺ったのは2週間ほど前にキュウリをビール漬けで食べると美味いと女将さんに 言ったところ、「今度、そのビール漬けを持ってきてよ」と言われたのでそれを持参するために。 女将さんはビール漬けをそのご婦人に少しだけ差し出した。 ご婦人から「このキュウリはどこで栽培されているんですか」から始まり四方山話となった。 そして年齢が88歳であること、13年前にご主人を亡くされたことなどいろいろとお聞かせ頂いた。 「連れ合いを亡くして13年経ちましたがまだ辛いものがあります」の言葉が心に残った。 88歳の女性の方が一人小料理屋のカウンターでお酒をチビリチビリ飲む。 そういう場に遭遇したのは今回が初めてだったが、88歳にはとても見えず凛としておられた。 ご婦人が帰られたあと、 女将さんからご婦人はある会社の社長夫人であったことを教えてもらった。 2軒目は歩いて数分の藪の内(やぶのうち)通りにあるレストランで タンシチューとワイン。 前回行ったときには気付かなかったが壁に「羊」の文字。 ご高齢の男性客が書かれたものだそうでその年の干支を毎年書いて来られるという。 「こういうのは額縁に入れるとぺたーっとなり厚みを感じなくなる」ということを オーナーから教えてもらった。 こんな素晴らしい「羊」を書かれた人は一体どんな人なのだろう、 いつかお会いできる機会があったらいいなと思った。
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最終更新日
2015.06.30 09:59:54
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