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カテゴリ:日記
料理、洗濯、掃除などの家事は日常生活の基本、放っておけない。妻を亡くして以来、その 家事は男二人暮らしとなった家庭にも容赦なく迫ってきた。息子は仕事からの帰りが遅いため、 毎日が日曜日みたいな私が家事をすることになった。 料理をすることは独身時代から嫌いではなかったのでよかったが室内の清掃、整理整頓は苦手 で困っている。 ワイシャツのアイロンかけは歩いて数分のところにあるクリーニング店へ持って行けばいいの だが持っていくのが面倒なので数枚をまとめてかけるようにしている。 「奥さんを亡くされて家事がたいへんでしょう」と周囲の方たちから時々訊ねられることがあるが 「えぇ、息子のワイシャツのアイロンかけもしています。ついでに私の心の皺にもアイロンをかけ ています」と応えたりしている。 「心の皺へのアイロンかけ」なんてもちろん冗談なのだが、この言葉にはいろいろな反応を頂い ている。ある一人の方からは「その心の皺はちゃんとのびていますか」と尋ねられた。その時は 「いやぁ、なかなかのびませんね。しつこい皺なんです」と応えている。 心の皺は、二男の結婚のこと、いつまで健康な身体で過ごせるかなど、いろいろな不安要素が 折り重なってできている。いつも不安要素ばかり考えていては暗くなるばかり、心の皺を本当に のばしてくれる、いろいろなアイロンを準備しないといけないなと思っている。
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最終更新日
2016.08.08 04:49:00
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