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小春日和の朝

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2022.05.19
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カテゴリ:日記
 その時は現役で59歳だったと思います。同じ職場、隣の職場で働く同僚
たちと
居酒屋で一杯やろうということになり6名くらい集まったでしょうか。
 その中の話題の一つ、「○○さん(私のこと)は60歳で退職されるらしい
ですね、退
職後は何をするつもりなんですか?」と、少し年下の人が尋ねて
来ました。

 私は「農業、農業をするつもりです」と答えたところ、尋ねてきたその人
は「えっ、
農業ですか?、農業なんて簡単に出来る筈がないでしょう」と言
ったのです。
私と農業が結び付かなかったのでしょうか。私はその一言は無
視しました。無視したのは
反論するつもりはなく、詳しく説明することが面
倒だったのです。

 農業ができるかどうか、それはその人の心構え次第だと思うのですが、農
業という
ものを少しでも知っていれば知らないよりいいだろうと。そこは少
し関係があると思っています。

 農業を手伝えないものがあっても父や母たちがしていた事を遠くから見て
学んでいました。母が白菜やキャベツや葱の種を播き、どのように育ててい
たか見ていたの
です。ミカン園、稲作ではもの凄く鍛えられました。

 私の幼馴染は仕事をしながら熊本市内で広い畑を借りて農業に励んでいま
す。彼の家は、野菜
や花の苗作りをしていました。彼が農業に励めるのは私
と同じような環境にあった、そして野菜栽培、農作業が好きだった
からだろ
うと思っています。

 現役の頃は、帰りに角打ち(立ち飲み)に寄っていました。そのお店のお
客さんの
お一人から農業大学で新規就農支援研修というのを募集しているの
で応募してみませんか
と誘われました。応募したところ目出度く研修生とな
れました。
こには、新たな出会いがあり、農業の基礎を教えてもらいました。
 「退職したら農業をする」、そんなことを公言してしまいましたが、自身
を追い詰めるようなこともありませんでした。

 野菜の栽培は、自家消費。食べきれない場合は人に差し上げる(親戚、
友人、知人、小料理屋、焼き肉店、レストラン)、市場へ出荷する、です。

 いつも思うのは「そんなに栽培してどうする」なのです。
 左から、キャベツ、レタス、大根、絹さや

 
​​​​ 新鮮な野菜を作り、そして料理を楽しみ、口にする。そこは​​​、ほぼ満たさ
れています。
 いろいろな人から、「今、何をされて過ごされていますか」と良く尋ねら
れます。「農業です」と言うと家庭菜園くらいだろうと思われる方が殆どで
すが家庭菜園ではなく、農業でもなく、趣味的農業が本当かも知れません。





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最終更新日  2022.05.19 21:10:09
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