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今日は、約1年半ぶりに落語を聞きに行く日。

落語にハマッたのは、かれこれ6年前になります。

たまたま大家さんが、かまくら落語会という2ヶ月に1度の老舗地方落語会の主宰者で、

当時東京都杉並区から移り住んだ私達が、祭り囃子と郷土舞いを習っていたのを聞きつけたらしく、何度も落語会へのお誘いが。

しかし落語=笑点というレベルの私達にとっては全く興味の範疇外だったので、

とりあえずお付き合いで、の軽い気持ちで出かけたのでした。



ーーーーー驚きましたーーーーー。

舞台上には、笑点のように山積みの座布団とズラリ並んだ噺家はいなくて、

たった1枚の座布団の上で、着物を着た噺家がたった1人でしゃべっている。

ところがこの人が着物の袖をつまむだけで、

せんすを口にくわえるだけで、

体を揺らすだけで、

キセルを吸うご隠居が、威勢のいい八っつぁんが、とぼけた与太郎が、

舞台の上を縦横無尽に動き回る(ように見える)のです。

これは座布団の上の芸術だ!

まさに腰を抜かす思いでした。

どうして今まで自分は、こんなに面白い世界を全く知らずに平気で過ごしてたんだろう…、ああ、もったいない!!と。

その時の演者は五街道雲助師匠。

落語を知らない人にとっては恐らく聞いた事のない名前、落語を知ってる人からしたら“シブイ、ツウ好み”と思わせる真打ち。

そう、落語の世界には、一般的には名を知られていないけれど超実力者という噺家がいっぱい。

それに、落語って笑い噺ばかりかと思ってたけど、他にも泣ける人情噺あり、怖い怪談噺あり、

だけどどれも、最近忘れがちな情の濃さや生活の粋にしみじみと考えさせられるものがあり。

同じ噺でも演じる噺家で全く受け取り方が違ったり、同じ噺家の同じ噺を聞いてもやっぱり同じ箇所で
笑ってしまったり。

それが、たったの2~3000円の木戸銭で体験できるなんて!

と、自分が落語にハマッて以来、何人もの友達をハメました。



次男を出産して遠ざかっているうちに、世の中は落語ブームとか。

今日久しぶりに行ったかまくら落語会にも、腰パンにアゴひげというお客さんもちらほら。

ブームは本当だったのね~、と実感。

さてさて、今日の演者は、入船亭扇遊師匠。

それって誰?扇橋の弟子ってことしかわかんない…。

という程度の知識で臨みました。(落語会の日はいつもおばあが子守りに来てくれます)

落語友達(ほとんどの方が20歳ぐらい年上ですが)は皆さんものすごくツウで、

扇遊師匠に大満足の様子でしたが、

高座が久々の私達夫婦にとっては、

強い個性を感じることがなく、

噺家を楽しめたというより落語を楽しめたという感じ。

これは多分私達がシロウトになってるからだよね、と夫婦で意見がまとまりました。

でも、実はここんところ私は次男の咳で毎晩あまり眠れていなく、

今日は2時半から起きていて、早朝6~7時には家族で海で遊び、

その後ご近所の祐ちゃんとボディボードもして、

午後には急に熱でぐったりしてしまった次男を救急へ運び、、、と

かなりハードな1日を過ごした後の落語だったのですが、

まったく居眠りをしなかったので、

やっぱりとても面白かったんだと思います。

あ、ちなみに次男はとりあえず大丈夫です。







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Last updated  2006.07.16 00:48:47
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