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週末ランナーのとっとこ歳時記

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2009.06.28
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カテゴリ:ランニング
初ウルトラの昨年は80キロからのワッカ原生花園を見ることなく終わったが、さて今年こそ完走なるか?

【前日】
26日午後の関空発の便で千歳に入り、SNSの友だちであるぜうさんと空港で落ち合い、翌朝8時の女満別便で一緒に現地入り。女満別空港に着陸するときにちょうどサロマ湖の上空、75キロの鶴雅リゾートからワッカの辺りで旋回したため、このときコースの全景を見渡すことができ、明日はこれ全部を走るのかと思うと、とりあえずキツいことは忘れてワクワクしてくる。

女満別空港からはレンタカーでスタート&受付の湧別に向かう。とても天気がよく、ゆったりとした道東の風景を楽しみながらのドライブ。カーナビの画面はまっすぐな一本道が続いていかにも北海道らしい。

11時過ぎに湧別に到着。受付を済ませ、ランナーズのショップで買い物をし、サービスのホタテの浜焼きを味わうなど少しゆっくりした後で、コースの下見に向かう。

コースは、
(1)湧別市街から竜宮台、再び湧別市街近くまで戻ってまた折り返す35キロまでのほぼ平坦な部分、
(2)主にサロマ湖畔の国道を走る70キロまでのアップダウンを繰り返す部分、
そして
(3)70キロから先のサロマ湖東岸とワッカの部分、
の大きく3つに分かれるといえる。これを昨年の記憶をたどりながら車で走り、最後のワッカについては車が入れないので、入口のエイドが設けられる辺りから林を抜けて視界が開けるところまで歩いた。さぁ明日は何とかここまでたどり着きたい。

サロマコース図


【当日】
翌日にイベントがあっても意外と寝付ける方であるが、ホテルに着いて夕方にコーヒーをしっかり飲んでしまい、また、ドライブで少し肩が凝った感じがあったので、夕食後に熱めのお風呂に入ってしまったせいか、深く眠り込むことができず、せいぜいウトウトという状態の中で午前1時が過ぎ、深夜の「ご朝食時間」を迎えてしまう。昨年は長い行程に備えようとしっかり食べすぎて、おかげでレース前半を胃のむかつきに苦しんだため、今年は軽めにとどめた。サロマは長距離の移動に加えて、スタート前のスケジュールがきびしいので、なかなか十分な体勢で臨むとはいかないなぁ...

午前3時前にスタート地点へのバスが出発。この時点でもう東の空はうっすらと明るくなっていた。夜が明けてくるにつれて、辺りは深い霧に包まれ始めるが、昨年に比べると気温はそれほど低くはなく、また、雨の兆しも感じられない。

スタート会場に着くと、すでの多くの参加者が集まっており、この中でSNSの友人たちと会うのはちょっときびしそう... とりあえず携帯にメールを送り、すぱーく湧別の入口で待つことに。ほどなくぜうさんと出会い、ナカさんとも合流、写真を撮り合うなどした後、スタート位置へ移動。

今年もスタートあいさつは太平サブロー氏、ウルトラ完走の喜びは1ヶ月楽しめまっせ、というメッセージをもらって、いよいよスタート! あれっ、ところでサロ光(月亭八光)はどうしたんやろ?

saroma_start

★前半:中間レスト(54km)まで

昨年はすっかり舞い上がって当時の自分のフルマラソンペースで走ってしまい、早々に足を使い切ってしまった経験から、今年は前半はエイドストップも入れて、10キロを1時間5分~10分くらいで行き、中間レストは6時間30分までに到着、長居はせずに後半に臨むというプランであったが、さてうまく行くかどうか。一緒に並んでいたぜうさん、ナカさんが早々に先行したが、ついてゆくことはせず、自分のペースをキープ。

湧別市街を回った後、コースはサロマ湖とオホーツク海を隔てる西側の半島の先端にある龍宮台に向かう。この辺りは牧草地の中を数キロにわたって直線が続く北海道らしい道であるが、深い霧のため、先はあまり見えない。半島に入り、集落が出てきたあたりから折り返しを回ってきたトップランナーたちからすれ違いが始まる。ジョグノの他の4人とはどのあたりにいるんだろうと思っていると龍宮台の折り返しの手前でぜうさん、ナカさん、そして○福さんと出会い、折り返してしばらく行ったところでホノさんともエール交換ができた。コミュのピンク帽、人の多い中では目立つこと効果絶大!(普段はちょっと浮いた感じやけどね...)

半島から再び湧別市街の方へ向かい、30キロ地点まではきれいに1時間4分台のラップで進む。35キロからようやくサロマ湖の周回路に出るが、ここからはゆるやかながらアップダウンを繰り返す道となる。40キロの芭露の集落を過ぎ、国道を左に折れてフルマラソンポイントのある月見ヶ浜へ。昨年はフルの距離を越えた初めての経験であったのでちょっと感動もあったが、今年は淡々と通り過ぎる。頭の中にあるのは、54キロの中間レストを早々に通過し、70キロから先に余力を持って進むことだが、私のレベルではウルトラの終盤は「余力」というよりやはり「気力」ということになるんだろう。

国道に戻り、計呂地の集落を過ぎ、長い登りをこなすとようやく前方に中間レストのグランディアの茶色のとんがり屋根が見えてくる。昨年はこの辺りでもういっぱいいっぱいであったが、今年はまだ大丈夫。グランディアへの登りにかかったところで、沿道のおばさんから冗談だろうがビールを勧められたが、いいねぇ~^^、っと軽く受け流す。そういえば昨年はここでTVクルーを引き連れたサブロー師匠に抜かれたな...

昨年とほぼ同じく6時間を少し切るタイムで中間レスト到着。うっかりホテル内のトイレに行ってしまい、余計な時間を食ったが、軽くエイドで腹ごしらえをした後は、着替えはせず、装備のみチェンジ。カメラ代わりにとここまで持ってきた携帯電話をゴールへ送り、他方、ワッカの低温に備えて、モンベルのULジャケットをウェストポーチに押し込む。また、カーボショッツを数本持っていたが、エイドでエネルギーゼリーをもらえるところもあることから、後半に持ってゆくのは1個にとどめた。なお、暑さにも備えてボトルポーチも中間に送っていたが、幸い気象条件がよく出番はなさそうなので携行せず。中間レストの滞在時間は12分、さぁ、後半戦突入!


★後半(54km以降)

グランディアを出るとまた登りが続く。昨年は吹き下りてくる風の冷たさに戦意喪失してしまったが、今年はとにかくコツコツと登ってゆく。しかし、いくら前半を抑えたといっても、ここまでの距離に来るとさすがにもうあまり余裕はない。一度下った後、再び少し登るとコースは左に折れてキムアネップ岬への下りにかかる。このあたりから時々右ひざにカクッとひざが抜けるような感覚が出始める。レース1週間前のLSDでその兆候が出て、以後はおとなしくしてきたのであるが、やっぱり... という感じである。5月、6月と調子よく練習してきたが、好事魔多しというやつか、ビルドアップなど好調のあまりいい気になって直前に行ったスピード練習が祟ったようだ。海岸沿いの道を回り込み、65キロのエイドの先からは通称「魔女の森」に入る。昨年はここでちょっとだけ復活したが、結果的にはそのために足を使い果たしてしまったところでもあり、今年も魔女は簡単に通してくれそうにない。

60キロ台はキロ8分ペースまで落ちて70キロの関門に到着。関門の先でストレッチをしっかり行ってからいよいよ問題の70キロ台にかかる。この先、コース中最も美しい風景が続くところであるが、同時に最もキツい道のりでもある。「おしるこまで後少し」と75キロの鶴雅リゾートのエイドで振舞われるおしるこを指した看板が出てくる。昨年はたどり着いたときにはすっかり品切れであったが、今年はどうだろう。寒いワッカに入る前に温かいものをおなかに入れておきたい気がしたので、やはり楽しみにしてしまう。

しかし、やはり今年も品切れ...(T_T) テーブルの上に積み重なって散らかる白いポリエチレンの空き容器が何ともむなしく、水分補給だけで先に進む。ホテルの好意の振舞いなので、あまり文句は言えないが、遅い人ほどこういうもののありがたさが身に沁みると思うんですけどねぇ... あぁ、もう来年はエイドをアテにせず65キロ、80キロのスペシャルに自分でおしるこを用意しておくことにしよう。

おしるこがなかったことで少なからずモチベーションが下がったうえに、抜けそうになるひざを庇ったせいか、右足首の前面上部に痛みが広がり、かなりつらい状況に... それでも75キロから先は昨年気持ちが折れてしまったところなので、まさに正念場、とにかく歩かずワッカを目指す。

ようやくワッカ原生花園への林の中の細い登り坂にかかり、80キロを関門の18分前に通過。これで残り20キロを3時間ちょっとで行けばOKであるので、少々歩いても大丈夫かとは思ったが、右足首の状態が悪く、いつストップしてしまうかもしれない感じであったので、まだ完走の確信は持てない。林を抜けるとおだやかに晴れた午後の空の下、正面にはエゾスカシユリやハマナスが所々に咲く草原の中をランナーの列がどこまでも続き、左手にはここまで走ってきたサロマ湖の風景が、そして右手には蒼いオホーツク海が静かに広がっている。本当にきれいやなぁ... と思いつつも、折り返しまででも10キロ近くはあるので、ちょっと気が遠くなる。オホーツクからの風が少し冷たく、レース終盤で消耗してきているのか、足の痛みはもとより、呼吸が浅くなり、少し寒気まで感じる。あげく、この風景、何となくあの世への道のり、という感じがするなぁ、とモウロウとしかかった頭でぼんやり考えるまでに至る。

1キロ1キロが本当に長く感じられた道のりであったが、それでも折り返しの手前でぜうさん、ナカさんと相次いですれ違い、エール交換ができて何かとてもうれしくなる。その先、橋を渡って折り返しを回り、90キロの関門を午後4時6分に通過。これで何とかなりそうという気になり、足を庇って登りは歩きを入れ始める。自分のルールとして普通だったら歩くのはNGだが、このときばかりは確かに限界だったように思う。

ワッカを抜けるとゴールまであと2キロ、ここからがウルトラで一番楽しい部分。ゴールの常呂町スポーツセンターまでの長い直線、観客は少ないが、先にゴールしたランナーたちが後続にあたたかい声援を送ってくれる。しかし何故か意外と淡々とした気持ちでゴールゲートをくぐった。

サロマゴール_wide

saroma_hikaku


★振り返り

10キロ毎のラップを見ると、70キロ台、90キロ台が1時間半もかかっている。70キロ台は3回のエイドストップ、90キロ台は一部歩きが入ったせいだが、始めは密かに12時間を切って昨年のリベンジ!とか思っていただけに、現実は甘くないことを痛感。やはり今の自分にとって100キロは航続距離の限界、タイムうんぬんの領域ではないなぁ... というところである。

痛めた右足首はレースの翌週、連日2時間の鍼&電気治療を受けて無事回復。100キロ完走はこれで3回目であるが、これだけのダメージは走り出して初めての経験であり、ウルトラはやはり年1、2回のイベントにとどめておくのが無難という気もする。

しかし、多分来年もまた、事情が許せば走りたい大会である。






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Last updated  2009.07.09 07:43:59
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