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カテゴリ:気ままな日記
私が配属されたのは 某香料会社の研究所 食品部門でした 研究員 男性5人に私が加わりました 私は 5人の研究員のアシスタントです 妻帯者2人 結婚予定者1人 独身者2人の構成でした だいたいは 科学知識のある 短大か四大の女性が 配属されていたので どうしてようのやら お互い戸惑っていました 机と 実験台が 1人に1台づつ あります 上司の名前は 燕治(じょうじ)さんで 皆からは ジョーさんと呼ばれていました ジョー 「ガスバーナーに 火を付けて」 私 ・・・・・ ジョー 「どうしたの?」 私 「あの~~。。。火 付かないんですけど・・」 ジョー 「えっ?」・・・・・「あのね ガスの元栓開けないと 付かないでしょ。。」 私 「自動点火じゃないんですか?」 ジョー 「。。。。」 ジョーさんは仕方なく 何から何まで 子供に教えるように 私に教えてくださいました メスシリンダーの メモリの読み方等 小学生でも知っているような事までも 事細かく教えてくれました 考えてみれば づ~っと 大学や大学院まで 科学の勉強をしてきた人には どこまでが 基本でどこまでが専門なのか 区切りがわからなかったのでしょうね 今まで 知っていて当たり前と思っていたことが 私には 通じないのですから・・・ 私にとって 実験道具の1つ1つが 珍しく新鮮な物でした 研究員は それぞれに研究課題を持っています 週末には 1週間の実験結果を レポートにまとめます そして 月に1度の研究発表の日までに それまでの 研究の成果を発表します 研究課題の無い私は そんな時間に サンプル瓶の洗浄をします 5cc 15cc 30cc 100cc 500cc と5種類のサンプル瓶を 常時100本は使えるように 準備しておかなければ いけません 私は 資材部にサンプル瓶の発注と洗浄&管理を まかされました どの部署にも 5人に1人の割合で 女性スタッフがいます 今でも そうでしょうが やはり下働き的仕事は やりたがらないのでしょう いつの間にか 他の部署の研究員が 私のサンプル瓶をあてにするように なりました 「おい! じゅんこは うちのスタッフなんだからな!都合の良い様に使うんじゃないぞ!!」 ジョーさんが そう言ってくれた時は やっと 私も認められたんだなと うれしい気持ちで いっぱいになりました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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