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カテゴリ:気ままな日記
会社には 男子の独身寮がありました
独身寮は 30歳までしか 入寮できません そこに M先輩は居ました 27歳です 隣の研究室にいる 女性は M先輩と同い年でした ある日 私はその隣のS先輩に 呼び出されました S 「じゅんこちゃん 話があるの」 私 「はい・・?」 S 「私ね 近々結婚するのよ。 だからね 貴方に 引き継いでおきたいの」 私 「・・はい・・」 S 「Mさん 知ってるでしょ?同室の」 私 「はい」 S 「彼 27歳じゃない そろそろ 考えているのよ だから 協力してあげて 私も 今まで 協力してあげてたんだけど もう結婚しちゃうし 貴方に引き継ぐわ」 私 「・・・はぁ・・・」 S 「M君ね づ~っと 公団の申し込みをしているのよ でね 公団に申し込むには 結婚しているか 婚約者がいないと 申し込めないの 私 今まで 婚約者役していたんだけど もう 結婚するし・・・ じゅんこさん お願いね 」 私 「は?・・はぁ・・」 何が何だか わかりませんが 何か 私は M先輩の婚約者にしててあげられました 書類上の事だけですし 落選回数も次回の抽選に有利に はたらくそうです いままでも ず~っと抽選にもれていたのですから まぁいいか みたいな感じでした 私が 婚約者役になって 2回目の抽選の時に なんと当選してしまったのです S 「M君 よかったね おめでとう」 M 「ありがとう みなさんのおかげです これで退寮できます でも 困った事があるんです・・」 S 「何 なに?」 M 「僕 結婚の予定ないし・・・」 S 「あら・・抽選当たるの 早すぎちゃったわねぇ~ M君 好きな人 いないの?プロポーズしちゃえば?」 M 「・・・」 S 「そうだ! じゅんこちゃん 本当の婚約者になっちゃえば!!w」 私 「は? ・・そっそんな・・・・」 どうも この手を使って 何人かの先輩は 結婚をしたようなのです 女性は研究所全体の20%の人数です 競争率は高いのです 入社を 独身男性は心待ちにしているのだそうです 入社して 半年が勝負 だいたい それまでに この人は!と思った人に 声をかけるそうです 私は 誰にも言っていませんが 永平寺に 彼がいましたから 全然 そんな気には なれませんでしたし 仕事は仕事と考えていたので そんな思惑には ひっかかりませんでした M先輩はどうしたのでしょう? 新しく出来た 素敵な公団住宅を財産に 誰かにプロポーズするのでしょうか? 結局 M先輩は実家の母と住むという事で 入居の手続きをしたそうです M先輩とは その前も その後も よく山に行きました 山男3人で いつも出掛けていたのですが 私が山に興味があるのを知り 料理番に 誘ってくれました 何日も 男だけで 山を登っていると 話題もなくなるし だんだん暗い雰囲気になるのだそうです だから 私は カンフル剤だったんですねw 山に 行ってた時に M先輩が ぼやいていました M 「かぁちゃんと 住んでいる事になっているから 老人会に入りませんか? とか さぐりにくるんだよなぁ・・・山に行くのにも 荷物見えないように こそこそ出てきたり 大変なんだよう・・」 私 「そうなんだぁ~ 先輩も 大変ですねぇ」 M 「今からでも 遅くないんだけど 家に来ない?」 私 「こないだ 皆で 転居祝いに 行ったじゃないですか」 M 「そういうことじゃ・・・ なくて・・・」 私 「は?」 M 「まぁ いいや。。。」 M先輩は 最後まで 私の良きお兄さんでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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