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恋する着物生活

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きものせいかつコンシェルジュ ともみ

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2005.06.01
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カテゴリ:きものとわたし
「人の別れ」を目にすると、言い表し様のない悲しい気持ちになる。自分と無関係な人たちのこと、テレビ越しにみることでも。 特にここ5年、父が闘病をしているので、残された家族を「将来の自分たち」に重ね合わせてしまう。 勿論、その将来が「遠いこと」であるのを願うばかり。

でも、今日の「二子山親方のお通夜」の模様は、ちょっと違う観点て見てしまった。 貴乃花親方の景子夫人と、花田勝氏の美恵子夫人、そして元妻の藤田憲子さんの着物姿。 前者2人の中間の年齢の私は、特に2人の喪服姿が興味深かった。 ヘアスタイルなど完璧だから、当然、着付けてもらったのだと思うけれど、やはり日本の不祝儀、家族として気持ちを表すものとして、着物の喪服に勝るものはないな、と。 

わたしは着物の喪服を持っていなし、やはり、そんな不幸に際して準備しておくことではない、と思う。
けれど「お嫁入りのお仕度」として花嫁の家が用意しておくもの(昨今はそうでもないらしいけど。)、人が亡くなって、急遽用意できるものではないんだし、など色々考えてしまった。

そういえば、今年の冬、母の魔窟・桐ダンスに「黒い名古屋帯」を見つけてわたしがやった失敗。
アホなわたしといえども、一応「喪服用の帯かな?」と思った。 だけどやたらつけた知識で、
「喪服は第一礼装だから「名古屋帯」のわけないか」と思い、母のお下がりのエンジ色のウールの着物に合わせたら、と思い、母に「頂戴」と言ってみた。 「洋服感覚・黒のお洒落、ベルトのイメージのコーディネート」のつもりで。 「何ややっているの! 縁起でもない。バカ!」と怒られたのは言うまでもない。 やっぱり、喪服用の帯だったから。

わたしは母に「名古屋帯の理由」を聞いたけれど、「そういうモノなの。滅多に着ないし、結ぶの面倒だから。」と、この娘にして、この母のいい加減な説明。

後日、呉服屋さんのUママに質問。「不幸が重なってはいけないから、二重太鼓にしない。袋帯にしない。」とのことだった。 地方によって習慣は違う、との説明。 さすが、Uママである。目から鱗。いつも「恥じをかいて、学習するオンナ」がわたし。





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Last updated  2005.06.01 23:28:05
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