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恋する着物生活

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きものせいかつコンシェルジュ ともみ

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2005.06.16
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カテゴリ:きものとわたし
今日、思いがけないきっかけで、とあるリサイクルネットショップの事務所にお邪魔しました。

「よかったら、あがってください。」の社長さんの一言。 そして、とっても感動して、そのうえ、嬉しく、元気になるような対面がありました。 

それはそのショップの数知れないほどの着物たちが、「これから、次に”わたし”(=着物)を着てくれる人を待っているの。」と言うように、整然とたたまれている光景をみたこと。 
彼女たち(英語のship がShe や Her を使うように言うのであれあば)はリサイクル着物です。 オーナーがいなくなっちゃった身なんです。 着てくれる(相手にしてくれる)人に手放され・・・。 捨てられた犬やネコじゃないんだけれど、なんだか、着物に「生き物」を感じたんです。 彼女たちは、物言わず、じっと、大人しく待っている。 今度「袖を通して」もらえる時を、新しいオーナーを。 

洋服の古着を見ても、そんなこと、ちっとも思いません。 たぶんそれらの大部分が既製服で、前の「オーナー」を感じさせないからか。 リサイクル着物は「着る人の身体に合わせて仕立てられている」、身体性があるからか。今までも着物で感動したことはあります。 仕立てあがっていない、着尺(反物)や、人間国宝の着物の美しく優美な世界をみた時など。 でも、それは、今日のような「着物は生きている」っていうものとは、また別のものでした。 事務所の倉庫(タンス?)に、地味に、じっと待っている着物たち。 ネットショップの画像としてサイトという舞台に上がるのを、物静かに楽屋でまっている「彼女たち」。 

考え事や、悩みごと、to do (やらなければいけないこと)の累積などいろいろあって、ふぅーとため息のへとへとだったんです。 ほんの10分、15分、ショップの事務所での滞在。 思いがけず、感動して、「あぁ~、やっぱり着物が好き!」と、着物たちから、元気をもらいその場を後にしました。





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Last updated  2005.06.17 02:11:09
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