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カテゴリ:きものめぐり
着物の世界は色彩夢幻。 ---- 例えば 「お若い方(注)が、地味な色目のお着物をお召しになると、かっこいいわね。 素敵ね。」 と、年配の方にちょっとばかり褒められたりする。 洋服のセンスを持ち合わせたままで、 着物と「お付き合い」を始めた私は、 クールとか、地味といわれる色目の着物が好き。 それが、わたしのセンス。 だから、リップサービスの入ったお世辞かもしれなけれど、 そう受け止めてきたし、 20代のお嬢さんじゃないのだから、振袖に対しては当然、 そしていろいろな色彩が散りばめられた小紋であっても、 自分が着るには「こっぱずかしい」 ずっとそんな気がしていた。 親切な友人が 「ちょっとばかり古くなるけれど、着物の新聞広告だよ。」と 5月25日付の日経新聞掲載のCanon プリンターの全面広告をくれた。 「わぁ~、キレイ」 と思わず声を上げてしまった。 華やかな、染め着尺、小紋の世界が繰り広げられている。 キャッチコピーの「色彩夢幻」とはよく言ったもの。 「あっぱれ」の一言。 本物でない、たかだか紙媒体の広告に 魅せられてしまうのも、我ながら情けない気がする。 けれど、 着物の展示会では、 手にとって染色と染織の匠の技を見ることがあっても、 この写真のアングルのように、俯瞰(ふかん)することはない。 だからなお更、畳のキャンバスに繰り広げられた着物の色彩美の世界に驚く。 着物協力は「千總(ちそう)」…老舗中の老舗。 --- 兎角「地味っこ着物女」の傾向の私。 意外なことから 改めて、着物の色彩夢幻に、目から鱗が落ちた感じでした。 --- (注) 社会的には決して若いとはいえない私でも 30代後半の女性は「着物好き平均年齢」を元にすると 若年層に分類されるのです。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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