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カテゴリ:きもの交遊録
男きもの友達が体験した実話です。
絽の着物に判じ物「かまわぬ」の合切袋を手にして電車に乗のっていました。 すると彼のその着物姿を見た、老人が声をかけました。 老人 「成田屋さんですか?」 歌舞伎好きの方はご存知のことでしょう。 「かまわぬ」(鎌輪ぬ)は、市川団十郎、市川海老蔵の「成田屋」の伝統文様。 その老人は友達を歌舞伎鑑賞好きの人と思ったのでしょうか。 それとも、友達を歌舞伎関係者と思ったのでしょうか。 老人が40歳半ばの男性をナンパ?! でも、どうみても友人は歌舞伎系イケメン男ではない…。(失礼!?) やっぱり、男の着物姿は目立つから、遊び心から声を掛けたのでしょう。 そして、この気さくな老人は、なんてユーモアのあること! そして更にすごいことが判明。 男きもの友達が老人と、これをキッカケに会話が弾んだようで、 おもむろに、老人が 「実は、わたしはこういう者でね。」 と、差し出された名刺は 超ーーーー有名・優良企業の会長さんの肩書きが! どれくらい「超ーーーー有名」(笑)かというと - 日本人だったら、絶対知っている、健康医療商品 - テレビでコマーシャルをしていない日はない(たぶん) - そのコマーシャルには、常に大物女優(セレブ女優 K・H 起用) の企業なのです。 それにしても、 やっぱり恐るべし着物のコミュニケーション力。 「目は口ほどに物を言う」ならぬ 「着物は口のほどに物を言う」(ちょっと意味が変かしら…) 着物には、魅了、魔力、威力あり。 <大辞泉より> * 判じ物(はんじもの) : 文字や絵画に、ある意味を隠しておき、それを当てさせるようにしたもの。 * 合切袋(がっさいぶくろ): 財布・ちり紙などこまごました携帯品を入れる手提げ袋。多く織物製で、口ひもでくくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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