こいたんの♪ファミリー日記

　　　　母性観

　私の母は今秋、４０歳で待ち望んだ男の子を出産しました。

高齢出産となる為、出産や出生児のリスク等、多くの悩みを抱えながらも

「最後の妊婦生活」と言って、楽しみながら出産準備をし

定期検診へ通っていました。

 　昨年の夏、母は妊娠4カ月目にして流産してしまい

その時の哀しみ様は言葉では言い表せないものでした。

悲しい過去もあって、不安はさらに大きく

今回の妊娠は、定期検診までの期間をとても長く感じ

「赤ちゃんの胎動を感じない時は、不安で仕方ない。」と、話してくれました。

　この世に「生」を受ける事が出来なかった母の赤ちゃんを思うと

私は今、五体満足に生きている事、この世に「生」を受けた事に

幸せだと感じずにはいられません。

　産まれてくる事が出来なかった赤ちゃんを、父は「光」と名付けました。

自宅には光の遺骨があり、子供の日など行事ごと

何か珍しいものを手にした時等には、家族でお供えするようにしています。

　光が教えてくれた、「命の大切さ」

今年産まれた弟を抱いた時、とても身近に感じられ、胸が熱くなります。

弟が無事に産まれて来てくれた事に感謝します。

　弟の名前も、産まれる前から家族みんなで考えましたが

父が最後に「タマジロウ」と決めました。

　タマジロウの育児は基本的に母が一人で行っています。

私が手伝いをした際に、「貴方もこうやって育ててきたんだよ」

と教えられ、母の愛情を感じました。

　タマジロウはまだ、生後間もないので、授乳も３時間おきと

なかなか睡眠のとれない母ですが、全く苦に感じないといいます。

２７００ｇと少し低体重で生まれたタマジロウですが、頑張ってミルクを飲み

体重は平均以上の速さで増えているそうで、日々大きくなっていくのを見ると

愛おしくて仕方がありません。

　母は、私が出産する時、「必ず立ち会うからね」と言ってくれます。

その母の出産時には、毎回、祖母（母の母）が県外からやってきます。

子供にとって、母親はいつまでも母であり

母親にとっても、子供が幾つになろうと、いつまでも子供なのです。

　私は自分が子供を授かったとき、私がしてもらった様に子供を愛し

一生懸命育てて行きたい。

そして、その子供が出産する時には立ち会いやサポートをしていきたい。

愛情や母性観は、親から子供へと伝わっていくものだと思います。

私が私の母親から学んだように、私の子供にも伝えたい。

「貴方を愛していますよ。大事ですよ。」

言葉ではなく、感覚で伝わるように。

月子が「母性」の課題で

書いた作文です

タマジロウの匂いが大好きだと

授乳している

私とタマジロウの間に

顔をうずめながら

匂いを嗅いでいる月子

あんたは、可愛いよ