カテゴリ:読書
島本理生さんの「ナラタージュ」を一気に読んだ。
「恋の痛み」などと 言ってしまえば、くすっと笑ってしまうけれど このお話はなんだか 最後まで読み進めていく間に 主人公に同調してしまい 途中 ハラハラと涙が止まらなくなった。 こんなにもお互いのことが好きで 相手に幸せになってほしいと思えるような 透明感のある気持ちや 温かさを持って生きていけたら、と羨ましく思う。 彼女の小説は 芥川賞候補になった「リトル・バイ・リトル」以来である。 最初に読んだときは 若いのにすごい!という気持ちと でもまだちょっと スキがあるなあって思っていたけれど、「ナラタージュ」を読んで 成長とか 進歩を確実にしていっている人なのだなあと感心した。 どんな人にも 叶わなかった恋はあるだろう。 でもどこか自分にも原因はあったりするもの。 でも本当にどうしようもないこともあるものね。 それでも 前に向かっていくしかないし、痛みをバネにすることが その傷を癒すことでもあるんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 11, 2005 02:17:36 AM
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|
|